お知らせ

日鉄エンジニアリング株式会社（代表取締役社長：石倭行人、本社：東京都品川区、以下「当社」）は、大阪製鐵株式会社（代表取締役社長：野村 泰介、本社：大阪府大阪市中央区、以下「施主」）より受注した「堺工場 粗圧延機設置工事」（以下「本設備」）をこのたび竣工し、本設備は順調に稼働を開始いたしました。

本設備は、施主の⼤阪事業所（恩加島⼯場と堺⼯場）全体での⽣産最適化を目的として、新たに堺工場に圧延機2基を設置したものです。当社は、圧延機2基と搬送テーブル一式の設計・製作・据付・試運転調整を請け負い^※1、予定通りの工期で試運転調整まで一貫してトラブル無く完了して垂直立ち上げを達成し、円滑な設備稼働を実現いたしました。

なお、本設備では省スペース設計の「クイックスタンドシフト式形鋼圧延機^※2」2基と、従来型設備を比較し、据付工期を大幅に短縮することが可能な「シフト式搬送テーブル^※3」1基（特許出願中）を採用することにより、既設ライン設備の改造範囲の最小化及び工事期間の大幅短縮を実現していることも大きな特長です。さらにクイックスタンドシフト式形鋼粗圧延機には分割式のスタンバイテーブル^※4（特許出願中）を組み合わせることにより、高い生産性が確保されております。

日本製鉄グループの一員として形鋼圧延設備技術と開発力に強みを持つ当社は、国内外の形鋼圧延設備分野で実績を重ねており、引き続き形鋼圧延設備のトップサプライヤーとして、今後とも、お客様のニーズにお応えすべく、生産性が高く安定した操業を実現する圧延設備と保守サービスを提供してまいります。

【設備全景】

※1：電気及び土木工事を除きます。（施主範囲）

※2：従来型クイックシフト圧延機1基と新型のロール駆動装置が一体となり、ライン直角方向に高速シフトする省スペース型圧延機1基です。

※3：材料の搬送と横送りができるシフト機能付きのローラテーブルであり、従来型のローラテーブルとチェーントランス設備に対し、据え付け工期が大幅に短縮可能です。

※4：偶数パス時でも前材尻抜け後、すぐに次材の圧延を可能とする独立式の圧延材供給ローラテーブルです。