製鉄ダストからの有価金属回収、粉鉱石からのDRI製造を可能とする直接還元設備です
製鉄所からは様々な種類の製鉄ダストが排出されます。このうち、亜鉛が多く含まれているダストは製鉄工程に直接リサイクルすることができません。RHF設備は製鉄ダストから亜鉛を除去すると共に、還元反応により金属鉄を多く含んだDRIを製造することにより、製鉄工程への効率的なリサイクルを可能とし、ゼロエミッションを達成します。
製造したDRIは高炉にリサイクルすることにより、コークスなどの還元剤を削減する効果があります。また、除去された亜鉛分は排ガス処理設備で粗酸化亜鉛として回収でき、高品質の亜鉛精錬原料として販売することが可能です。
当社は2000年にRHF設備の1号機を日鉄ステンレス光製造所に納入して以降、高炉系ダストから普通鋼電気炉ダスト、ステンレスダストと多岐にわたった製鉄ダストに対応しており、それぞれの特性に対応したエンジニアリング技術、ノウハウを蓄積しています。また、ボイラーによる高温熱回収の採用、設備毎に独自のダスト付着防止対策を実施することにより、ダスト付着レスで効率の高い熱回収システムを確立しています。
なお、粉鉱石と粉石炭からDRIを製造することも可能で、劣質原料から高品質の製鉄原料を製造する設備としても期待されています。
go to TOP