「鋼×想=力」特集記事
NSVENUS(NSビーナス)紹介

2019年8月29日

ご安全に!

当社システム建築部門は、独自開発した概略設計・見積システム「NSビーナス」を活用し、お客様のご要望にスピーディに対応した営業で好評を得ています。お客様が完成後の建物の姿を把握しやすいように、外観イメージパースも瞬時にアウトプットすることができます。

多忙な営業マンの「提案力」を強力にバックアップする「NSビーナス」。その概要と今後の展開について、担当者に聞きました。

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弊社営業マン、神谷 修一(システム建築営業室)

1. NSビーナスとはどんなシステムですか?

 NSビーナスは当社が独自開発をした、システム建築「スタンパッケージ」専用の初期営業支援ツールです。このツールを使うことで図面や見積書、パースを作ることができます。このツールは全国の施工店営業マンが使用しています。

2. 特徴はなんですか?

 一番の特徴は、少ない情報の入力で多くのものを早く作ることができるところです。CADを使えない営業マンでも短時間のうちに図面を作ることができるといったところも特徴の一つです。 また入力方法はとても簡単です。これまで設計技術者や積算技術者が行っていた作業も、多忙な営業マンがひとりでハンドリングできるように使いやすさを徹底的に追求しました。特にキーボードからの入力項目を極力減らし、窓などの位置の配置もマウス操作で楽に行えます。

3. アウトプットはどんな内容ですか?

 まずは概略計画図面を作成することができます。計画建物の一般図(平・立・断面図)に加えて内外の仕上げ表や建具表、建具キープランも作図できます。 その作図を元に、スタンパッケージの部材見積書、建築工事一式の見積書が自動で作成されます。建築工事一式の見積書は、施工店が見積を作成する際の元になっています。 また、お客様が完成後の建物の姿を把握しやすいように外観イメージパースも瞬時にアウトプットすることができます。 さらに、窓の配置によって室内の明るさがどのように変化するかがわかる採光シミュレーション機能も備えています。

4. 客先(施工店含む) の評価はどうですか?

 今年の3月に約1年間かけて大規模なバージョンアップをおこないました。改良点には施工店営業マンのニーズを取り込んだ内容も多くあります。その結果、従来のアウトプットに比べて様々なものがグレードアップしました。例えば意匠図では、これまではスタンパッケージの部材を使っている外部の作図に特化していましたが、建物内部の間仕切りや建具などをビーナス上で描くことができるようになりました。 また外観イメージパースもこれまで以上に様々なものを表示させることができるようになりました。このような取り組みの結果、ユーザー数が前年度比2割も増加しました。

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平面図(従来)                      外観イメージパース(従来)

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パース(改定後).png

平面図(改定後)                     外観イメージパース(改定後)

5. 課題等はありますか?

 もっと施工店の受注活動で生かせるシステムにしていきたいと考えています。具体的にはNSビーナスで作成した図面を元に構造設計ができるようにしていきたいです。 また、施工店が見積を作成する際の元となっている工事一式の見積書の精度を上げていきたいと思っています。将来的には2階建て物流施設専用のシステム建築商品「NSスタンロジ」の実績をデータベース化してメニューに取り入れていきたいと思っています。

6. 今後の展開について

 課題でも挙げました構造設計機能に積極的に取り組んでいきます。具体的には、スタンパッケージ専用の構造設計ソフト(SPS)とNSビーナスを連動させることによって、NSビーナスで作成した図面を元に、上部鉄骨や軸組図、パックFの設計をおこなうことができるようにしていきます。これは現在、企画推進中で遅くとも今年度中には施工店が使えるように整備をしていきたいです。この機能が完成すれば、工事一式の見積にも反映できるようになり客先への見積提出のスピードアップが可能になり、受注確度があがる営業ツールになると思っています。

神谷さん②.JPG

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