2018年8月30日
皆様、ご安全に!!
皆様は、"安全"の定義をご存知でしょうか? 一般的には『受容できないリスクが無いこと』(ISO/IECガイド51:1999より引用)とされていますが、ここで改めてリスクとは何かと言うと... 「危害(被災)を被った時の重篤度と危害の発生頻度の組み合わせ」と定義されています。
したがって「考えられる様々なリスクを抽出し、受容可能なレベルまでリスクを低減していくこと」が安全を確保する近道であると考えられています。
また、労働安全衛生法では2006年にリスクアセスメント(以下R/A)の実施が事業主の努力義務とされました。 そこで、当建築・鋼構造事業部において、いかにして現場に顕在するリスクを排除しているのかをご説明します。
①施工検討会・周知会で工事着手前にリスクを排除!!
各作業所では主要工事の施工計画段階で検討会及び施工業者への周知会を実施し、当該作業におけるリスクの抽出と低減策を検討・周知します。
②R/A実施表の活用!
当社では各協力会社さんにR/A実施表を提出して頂いています。 当該R/Aの結果(特にリスク低減策)を作業員の皆さんに周知・共有し、現場での作業に活かしています。
③リスクアセスメント危険予知(RKY)の実施!!
今ではほとんどの元請けでも見られるようになった"危険予知(KY)にR/A手法を導入するKY実施表"。当事業部では2006年の法改正(R/Aが安全衛生法の努力義務となった)を機に、KYフォーマットにR/A手法を取り入れました。
また、RKYの形骸化防止に安全パトロール時に実施状況を確認しています。
ところで...。今の時期(記事掲載時現在)、最大のリスクは熱中症です。 連日の猛暑で、今年は例年と比較し熱中症発症件数が多くなっています。 そこで熱中症予防について少々...。
まずは水分、塩分の補給が基本。併せてミネラルも適度に補給しなければなりません。 しかし、単純に「スポーツ飲料飲んでおけばいいや」と言う方がいらっしゃいます。が、ちょっと待った!!
スポーツ飲料の代表格である「ポカリスエット(500ml)」には、何とスティックシュガー11本分の糖分が入っており、持病(糖尿病)持ちの方には過剰接収厳禁です。 また、緊急時に威力を発揮する「OS1」も塩分の含有率が高いのはご承知の通りですので、高血圧の方は要注意! ベターな対処方法は、現在のところ「適度に(塩飴、梅ぼしなどで)塩分を補給しつつ"ミネラル麦茶"で給水」とされています。給水も"喉が渇く前"に摂取するのが肝要です。
何よりも、上手に休憩をとりながら"無理せず"作業を行う事に尽きます。当然ながら「作業前日の不摂生(飲み過ぎ、睡眠不足)」「当日の欠食」はリスクが大幅に増すのでご注意を。
政府が「この異常気象(酷暑)は既に災害レベル」との見解を示したこの夏、最大限の予防に徹し、発症が疑われた際には速やかに応急措置~病院搬送を!!当事業部では"熱中症予防啓発ポスター"を活用し、熱中症防止に努めております!!
この記事が掲載されるころは、多少暑さも落ち着いているでしょうか。 それでは皆様、ご安全に!!