2018年5月14日
新日鉄住金エンジニアリング株式会社
新日鉄住金エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:藤原 真一、本社:東京都品川区、以下「当社」)は、インド民営最大手製鉄会社であるJSWスチール社(以下「JSW社」)より、ドルビー製鉄所拡張計画※の一環として、移動式KR脱硫設備を受注いたしました。
現在インドでは高級鋼の需要が急速に拡大しており、脱硫設備は、溶銑の処理プロセスとして、高級鋼の安定的かつ効率的生産には必須の設備です。KR脱硫設備※※は当社が開発したもので、国内外に約20件の納入実績があります。インドで現在稼働中のKR脱硫設備3基のうち2基は、当社がJSW社のビジャナガール製鉄所に2016年に納入した移動式KR脱硫設備です。
当社の移動式KR脱硫設備には、以下のようなメリットがあります。
上記に加え、当社の長年の経験・ノウハウや独自の設計手法により、振動等のトラブルが極めて少ないことがJSW社から高く評価され、ビジャナガール案件に続いての受注となりました。当社は、今後も特徴あるKR脱硫設備で、インドの高級鋼生産ニーズに的確に応えていく所存です。
※ドルビー製鉄所拡張計画
当社が第2高炉(炉内容積:5,358立方メートル)を建設中。2019年の稼動開始に向け、急ピッチで工事を進めている。
※※KR脱硫設備
耐火物製のインペラー(回転翼)を溶銑中に浸漬して回転させ、溶銑と脱硫剤を機械的に混合し脱硫反応を促進する設備。インペラーを高速回転させることで、効率的に脱硫反応を促進することができる。また、脱硫剤として高価なマグネシウムではなく、安価な石灰を使用して脱硫することが可能で、マグネシウムを用いる場合と比較し、操業コストを大幅に削減できる。(マグネシウム利用法より、約45%の操業コストを削減可能)
【KR脱硫処理(イメージ図)】
お問い合わせ先
go to TOP