2018年6月4日
日鉄住金パイプライン&エンジニアリング㈱
日鉄住金パイプライン&エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:元内 利文、東京都品川区、以下「当社」)は、米国FIBA Technologies社(President:Jack Finn、米国マサチューセッツ州リトルトン、以下「FIBA」)製"TYPE2複合蓄圧器"を、商用水素ステーションで一般的に採用されている300Lクラスとしては日本で初めて、当社が共同事業者として参画している環境省実証事業設備「しかおい水素ファームⓇ」に設置いたしました。
FIBA製"TYPE2複合蓄圧器"は、日本国内では、従来採用されている"TYPE1蓄圧器""TYPE3複合蓄圧器"(以下「従来の蓄圧器」)より大変安価な蓄圧器であり、米国の水素ステーションでは一般的に採用されております。
当社は、水素ステーションの技術提携先※である米国エアープロダクツ社(CEO:Seifi Ghasemi、米国ペンシルバニア州アレンタウン、以下「エアプロ社」)の協力を得て、FIBA製"TYPE2複合蓄圧器"国内導入に必要な許認可を取得し「しかおい水素ファームⓇ」の水素ステーションへ設置いたしました。
FIBA製"TYPE2複合蓄圧器"は、米国等で多数の実績を有する安全性が確保された蓄圧器であり、軽量、安価、長寿命の特長を備えております。また、寸法と容積は"従来の蓄圧器"とほぼ同様であり、新設だけではなく、既設の蓄圧器への交換にも対応が可能です。
当社は、FIBA製"TYPE2複合蓄圧器"を採用する事で、水素ステーションの建設費とライフ・サイクル・コストの低減に寄与し、今後とも水素エネルギー社会の実現と普及に向けて貢献してまいります。
※当社とエアプロ社は、2017年9月に日本における水素ステーション建設事業において、包括的独占技術提携契約を締結しております。
型式 | フープラップ構造蓄圧器(TYPE2) |
容積 | 343リットル |
寸法・重量 | 直径0.4m×長さ4.4m 重量1,651㎏ |
設計圧力 | 103.4MPa(メガパスカル) |
使用寿命 | 20年 |
適用基準 | TYPE2 ASME Section VIII Division3準拠した蓄圧器で、 特定設備検査規則に基づき、事前評価および特認を取得 |
「しかおい水素ファームⓇ」に設置した"TYPE2複合蓄圧器"
「しかおい水素ファームⓇ」は、環境省/地域連携・低炭素技術実証事業「家畜ふん尿由来水素を活用した水素サプライチェーン実証事業(以下「実証事業」)の水素製造供給施設として、2017年1月24日に開所いたしました。
実証事業は、地域の再生可能エネルギーである家畜ふん尿に含まれるメタンを活用し、水素を精製、製造、貯蔵、輸送、供給、利用する一貫した水素エネルギーのサプライチェーンを実証するものです。当社は、実証事業の共同事業者として主に水素ステーションの設置と保守管理などを担っております。
「しかおい水素ファームⓇ」については、当社ニュースリリース(2017年1月24日)ご参照下さい。
◆事業名称 | 家畜ふん尿由来水素を活用した水素サプライチェーン実証事業 (環境省:地域連携・低炭素水素技術実証事業) |
◆事 業 者 | 代表事業者 エア・ウォーター株式会社 共同事業者 鹿島建設株式会社 日鉄住金パイプライン&エンジニアリング株式会社 日本エアープロダクツ株式会社 |
◆事業期間 | 平成27年度~平成31年度(最大5年間) |
◆事業地域 | 北海道河東郡鹿追町および帯広市 |
◆所 在 地 | 北海道河東郡鹿追町鹿追北4線5 鹿追町環境保全センター内 |
◆運 営 者 | エア・ウォーター株式会社 |
◆設備概要 | 水素製造設備 能力:約70Nm3/h 水素出荷設備 圧力:19.6MPaカードル充填 水素ステーション 圧力:70MPa(燃料電池自動車用) 圧力:35MPa(燃料電池フォークリフト用) |
【しかおい水素ファームⓇ外観】
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