2018年12月25日
新日鉄住金エンジニアリング株式会社
新日鉄住金エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:藤原 真一、本社:東京都品川区、以下「当社」)が、住友共同電力株式会社より受注し、新居浜西火力発電所構内にて建設を進めていた、二酸化炭素回収設備「ESCAP®」(以下「本設備」)が、このたび竣工いたしました。
本設備は、当社が開発した化学吸収法による省エネ型二酸化炭素回収設備「ESCAP®」の商業第二号機であり、石炭火力発電の燃焼排ガスから食品用途レベルの二酸化炭素を分離回収する商業設備として、日本で初となります。
また、本設備で生産される二酸化炭素は、住友化学株式会社愛媛工場で使用される副原料として供給されます。
「ESCAP®」は、製鉄所や発電所、各種工場で発生する排ガス等を原料とし、高純度な二酸化炭素の供給が要求される食品・化学プロセス用途向けも含め、CCUS※の目的に幅広く適用が出来る技術です。
当社は、本技術の適用による資源の有効活用を通じ、低炭素化社会の実現に向けて貢献し続けてまいります。
※:CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage):大気放散前の二酸化炭素を分離・回収、輸送、利用または圧入・貯留する技術。
【外観写真】
施主(施設保有) | 住友共同電力株式会社 | (代表取締役社長 山本 一心、本社 愛媛県新居浜市) |
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建設元請け | 住共エンジニアリング株式会社 | (代表取締役社長 山本 一心、本社 愛媛県新居浜市) |
建設場所 | 住友共同電力株式会社 | 新居浜西火力発電所構内 |
設備稼働開始 | 2018年 7月 | |
「ESCAP®」主仕様 | 原料ガス 二酸化炭素製造能力 二酸化炭素純度 | 石炭火力発電の燃焼排ガス 143トン/日 99.9% |
製品品質 | 食品用途レベル |
【お問い合わせ先】
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