2019年3月7日
新日鉄住金エンジニアリング株式会社
新日鉄住金エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:藤原 真一、本社:東京都品川区、以下「当社」)は、この度、静岡市、静岡大学等との連携の下、静岡市に納入したシャフト炉式ガス化溶融炉から産出される溶融スラグを肥料化し、株式会社エヌジェイ・エコサービスを通じて販売開始いたします。当該肥料の販売にあたっては、JA静岡経済連にご協力いただき、静岡県内のJAにて、商品名「SKケイカル」として、販売をさせていただきます。本日、静岡市、静岡大学、JA静岡経済連及び当社で、共同記者会見を行いました。
当該シャフト炉式ガス化溶融炉から産出される溶融スラグは、2017年3月に一般廃棄物由来の溶融スラグとしては我が国で初めて、農林水産省により肥料として仮登録されました。その後、JA静岡市及びJAしみずに協力をいただき、試験栽培を行ってまいりましたが、その結果、肥料仮登録の際に認められた「収穫量の増加」「稲が丈夫になり風害による倒伏が減る」等の効果が実際に確認され、稲作農家の皆さまから、高い評価をいただきました。加えて、約2年間にわたる成分調査で、安全性の基準を十分満足することも確認しております。
<<「SKケイカル」販売パッケージ>>
また、当該溶融スラグを用いて生育されたお米は、試供品としての配布や、当社社内食堂における提供キャンペーンなどで、美味しく頂けることを、確認いたしております。
<<社内食堂での提供キャンペーン>>
溶融スラグの肥料としての利用は、最終処分量の極小化という循環型社会への貢献に加え、我が国の食料自給率の改善(食の安全保障)や、イネの成長率増に伴うCO2吸収量の増(地球温暖化防止)といった形での貢献も期待できます。当社グループは、SDGs未来都市※にも選定された静岡市のご理解・ご協力をいただきながら、ごみ処理施設の設備技術・操業技術の開発、溶融スラグの用途開発に、これからも全力で取り組んでまいります。
※SDGs未来都市:SDGsに関する取組みを特に評価された自治体。29の自治体が内閣府により選定されている。
【お問い合わせ先】
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