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お知らせ

2020年7月27日
日鉄エンジニアリング株式会社

【竣工】舞鋼中加鋼鉄向け 乾式脱硫脱硝設備(DDDS)について

日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:石倭行人、本社:東京都品川区、以下「当社」)は、中国の合弁会社「北京中日聯節能環保工程技術有限公司」(以下「BJCEEE※1」)と共同で受注した「舞鋼中加鋼鉄有限公司」(中国河南省、以下「舞鋼中加」)向けの乾式脱硫脱硝設備をこのたび竣工し、本設備は順調に稼働を開始いたしました。

当社納入の乾式脱硫脱硝設備(DDDS※2)は、中国政府が2020年から義務付ける超低排出基準(SO2:≦35㎎/Nm3、NOx:≦50㎎/Nm3、煤塵:≦10㎎/Nm3)に対応した第1号機です。製鉄業の原料(鉄鉱石)の焼結工程にて発生する排ガスに含まれる有害物質(SO2・NOx・ダイオキシン・煤塵など)を、乾式プロセス(活性炭利用)により、高効率に吸着・除去する最新鋭の環境対策設備です。また、排ガスから除去したSO2は、濃硫酸の工業製品として有効利用されます。

今回の舞鋼中加向けは、

  1. ① 国内10基・海外3基の納入実績、30年以上にわたる安定稼働実績。※3
  2. ② 徹底したホットスポット※4・腐食への対策。
  3. ③ 当社独自の活性炭性能評価技術。(最適な活性炭の選別・設備仕様の決定)
といった点を高く評価いただき、当社のDDDSが採用されました。

また、基本設計は当社が担当し、現地での実行設計・調達・据付・試運転をBJCEEEと協業の上で実施することで、QCD管理についても、舞鋼中加より高い評価を頂きました。

当社は、日本の製鉄業で培った環境・省エネに強みのあるDDDSを国内のみならず、BJCEEEとの更なる協業深化により、中国鉄鋼・焼結業界の発展および環境保護に大きく貢献してまいります。


※1 BJCEEEは、英語社名Beijing JC Energy & Environment Engineering Co., Ltd.の略です。
※2 DDDSは、Dry De-SOx De-NOx Systemの略。当社は2017年11月に環境に優しい排煙処理技術として、住友重機械工業㈱より事業譲受しました。
※3 納入実績・稼働実績は、当社が事業譲受する以前の住友重機械工業㈱の実績です。
※4 ホットスポットは、活性炭の滞留等が原因で局所的に蓄熱し、活性炭の熱暴走が起こる現象です。当社はホットスポットの発生傾向を熟知しており、その防止策を徹底的に施した設備をお客様にご提案しております。



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【設備全景】


【お問い合わせ先】

  • サステナビリティ・広報部 広報室
    03-6665-2366

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