2020年11月9日
日鉄エンジニアリング株式会社
日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:石倭 行人、本社:東京都品川区、以下「当社」)が出資する特別目的会社「空見バイオパートナーズ株式会社」(所在地:愛知県名古屋市)は、名古屋市上下水道局からDBO方式で受託している「空見スラッジリサイクルセンター下水汚泥固形燃料化事業(以下「本事業」)」向けに下水汚泥を燃料化する「空見スラッジリサイクルセンター下水汚泥固形燃料化施設(以下「本施設」)」を竣工し、2020年11月1日より運営業務を開始いたしました。
本事業は、これまで全量焼却処理されていた下水汚泥の一部を本施設で固形燃料化し、石炭などを代替するバイオマス燃料として販売することにより、バイオマスエネルギーである下水汚泥の有効活用および温室効果ガス排出量の削減に貢献する事業です。
本設備には、当社の下水汚泥固形燃料化システム(以下「ジェイコンビ®」)が採用されています。ジェイコンビ®は、下水汚泥を固形燃料化するプロセスにおいて、下水汚泥の有機分をほぼ全て回収することができる燃料変換率の高い造粒乾燥システムであるため、温室効果ガスの削減効果が高いことが特長です。
「空見バイオパートナーズ株式会社」が今後20年間にわたって本施設で製造するバイオマス燃料(下水汚泥固形燃料化物)は、愛知県内2か所の工場において石炭などの代替燃料として有効活用される予定となっており、本事業によるCO2排出削減量は年間約12,000 tになります。
ジェイコンビ®の納入実績は、新庄市・福島市・北九州市・広島県に続き5件目となり、施設の設計・建設、運営・維持管理を一括して受託するDBO方式では、北九州市、広島県に続き3件目となります。さらに本事業の運営開始に続いて、ジェイコンビ®が採用された福岡市「西部水処理センター下水汚泥固形燃料化事業」が2021年2月より運営を開始する予定です。
当社は、今後とも高まる下水汚泥などバイオマスエネルギー有効活用のニーズを捕捉し、循環型社会システムおよび低炭素化社会の実現に貢献してまいります。
名称 | 空見スラッジリサイクルセンター下水汚泥固形燃料化事業 |
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所在地 | 名古屋市港区空見町1番地5 |
契約金額 | 19,930 百万円(税抜)<設計・建設および運営・維持管理> |
事業方式 | DBO 方式(Design, Build and Operate) 施設の設計(Design)・建設 (Build)および 運営・維持管理(Operate)を一括で行う事業。 |
事業期間 | 設計・建設期間:2017年 2月16日 ~ 2020年 10月31日 運営・維持管理期間:2020年 11月1日 ~ 2040年 10月31日 |
処理能力 | 脱水汚泥 100 t/日 × 2系列 |
設立 | 2016年 12月20日 |
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所在地 | 愛知県名古屋市西区名駅 2丁目 27番 8号 |
代表者 | 代表取締役社長 塚本 繁之(メタウォーター株式会社) |
資本金 | 100 百万円 |
構成企業・役割 | ・メタウォーター(株) <代表企業> : SPC 運営、操業・維持管理、全体とりまとめ ・日鉄エンジニアリング(株) : プラント設備の設計・建設、燃料化物利用先の確保 ・日本メンテナスエンジニヤリング(株) : 施設操業 ・機械修繕 ・メタウォーターサービス (株) : 施設操業 ・バイオ燃料(株) : モニタリング業務 |
施設外観 (プラント側)
乾燥ドラム
施設外観(外壁側)
固形燃料化物
【お問い合わせ先】
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