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お知らせ

2021年2月8日
日鉄エンジニアリング株式会社

【受注】韓国/POSCO社 浦項製鉄所向けコークス乾式消火設備

日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:石倭 行人、本社:東京都品川区、以下「当社」)は、韓国/POSCO社(CEO:Jeong-Woo Choi、本社:慶尚北道浦項市、以下「POSCO」)より、浦項製鉄所向けにコークス乾式消火設備(以下「CDQ※1)1基(以下「本設備」)を受注いたしました。

本プロジェクトは、既設コークス炉の老朽化に伴い新設するコークス炉に、環境対策としてCDQ(コークス冷却処理能力:190㌧/h)を新設するものです。CDQは、従来の湿式消火(散水)に比べ、コークス冷却時の発塵抑制による環境改善に加え、回収した蒸気を発電に有効活用することにより、省エネとCO2排出削減に寄与いたします。

海外の鉄鋼会社には、日本の省エネ・環境設備が導入されておりますが、その中でもCO2排出削減に大きな効果のある設備がCDQです。当社CDQの受注実績は、海外への輸出が大半を占め、世界の鉄鋼業におけるCO2排出量削減に大きく貢献してまいりました。

今回は、以下の項目をPOSCOに高く評価され、受注にいたりました。
① 世界最高水準の蒸気発生率。
② 世界各国における、当社の大型CDQの豊富な納入実績。
③ 過去POSCOに納入したCDQ(9基)が、いずれも高い稼働率を維持しつつ安定稼働。

今回の受注により、当社グループのPOSCO向けCDQ受注は累計10基となりました。また、昨年は台湾においてコークス冷却処理能力が世界最大(260㌧/h)となる大型CDQも受注しており、当社の全世界におけるCDQ累計受注実績は143基となりました。

今後も、当社は鉄鋼業界における環境・省エネ分野のトップサプライヤーとして、SDGs(国連の持続可能な開発目標「13.気候変動に具体的な対策を」)にも合致する、省エネ・CO2排出量削減に資する技術開発・提供を通じ、世界の製鉄業の発展ならびに地球規模の課題解決に貢献してまいります。

※1:CDQは「Coke Dry Quenching」の略。密閉空間の冷却塔でプレチャンバーとクーリングチャンバーで構成されます。コークス炉で乾留された赤熱コークスを、冷却塔内で不活性ガスを用いて冷却するとともに、従来は放散していた赤熱コークスの顕熱をボイラーで蒸気として回収する設備です。またCDQは、コークスを冷却する際のダスト発生の抑制、蒸気による発電を通じCO2排出の抑制、高炉での使用に適したコークス品質の改善、の3つの効果が期待されるため、近年注目されている設備です。

【CDQ設備概略図】

【CDQ設備概略図】

【お問い合わせ先】

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