2021年11月29日
日鉄エンジニアリング株式会社
日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:石倭行人、本社:東京都品川区、以下「当社」)を代表とする共同企業体は、このたび広島中央エコパークの高効率ごみ発電施設(所在地:広島県東広島市、以下「本施設」)を竣工いたしました。本施設は、広島中央環境衛生組合(東広島市、竹原市及び大崎上島町)がDBO方式※1で実施するもので、株式会社広島中央クリーンシステム(当社及び日鉄環境エネルギーソリューション株式会社の出資により設立)が委託を受け、2021年10月より運営開始しております。
本施設には、当社が開発した低炭素型シャフト炉式ガス化溶融炉※2が採用されている他、以下の特長があります。
① 最終処分量ゼロ、最終処分場に頼らないごみ処理システムを実現
② 高効率ごみ発電による再生エネルギー利用
③ 副生成物(スラグ・メタル)、溶融飛灰の資源化
④ 災害時の避難場所・防災拠点として利用可能で、多様な災害廃棄物の処理にも対応
⑤ 環境学習の拠点として見学エリア、ゲーム性を取入れた学習メニューを提供
⑥ 憩いや自然と触れ合う場を創出、自然と地域の融合
当社のシャフト炉式ガス化溶融炉の国内稼働実績は本施設で44件となり、ガス化溶融方式では国内最多、広島県内では初めてとなります。また、DBO方式でのごみ発電施設の稼働実績は6件目となります(受注累計では8件)。
当社は、ガス化溶融の知見のみならず、ストーカ式焼却、リサイクルなど、ごみ処理に関する様々な技術・ノウハウを有しております。今後とも、地域循環共生圏の創造に寄与すべく、設計・調達・建設(EPC)から運転・維持管理(O&M)にいたるプラントライフサイクルを通じてサステナブルなごみ発電施設を提案してまいります。
※1DBO方式は、設計(Design)・建設(Build)・運営(Operate)の略。施設の所有、資金の調達は自治体が行い、設計・建設・運営は事業者に委託する方式。
※2低炭素型シャフト炉式ガス化溶融炉は、シャフト炉の特長はそのままに、送風機能の改善と溶融帯への直接供給により、従来型シャフト炉と比較し、コークス使用量およびCO2排出量を、約50%低減を実現した改善炉。
事業名称 | 広島中央エコパーク整備事業(高効率ごみ発電施設建設・運営) |
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発注者 | 広島中央環境衛生組合 |
事業方式 | DBO方式 |
事業用地 | 広島県東広島市西条町上三永10759番地2 |
事業期間 | 2017年3月30日~2042年3月31日まで
設計・建設期間 : 2017年3月30日~2021年9月30日 運営維持管理期間 : 2021年10月1日~2042年3月31日 |
施設概要 | 高効率ごみ発電施設285㌧/日(95㌧/日×3炉) |
設計・施工 | 新日鉄住金エンジニアリング・五洋・萩尾工業特定建設工事共同企業体 |
施設運営 | 株式会社広島中央クリーンシステム (当社及び日鉄環境エネルギーソリューション(株)の出資により設立) |
運転・維持管理 | 日鉄環境エネルギーソリューション株式会社 |
【お問い合わせ先】
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