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お知らせ

2021年12月6日
日鉄エンジニアリング株式会社

韓国/現代製鉄 唐津製鉄所向け コークス乾式消火設備の受注について

日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:石倭行人、東京都品川区、以下「当社」)は、現代製鉄(CEO:AN. TONG IL、韓国)より、唐津製鉄所向けにコークス乾式消火設備(以下CDQ※1)3基を受注いたしました。

現代製鉄は、脱炭素化・低炭素化に向けて大規模な設備投資を実施中であり、既設のコークス湿式消火設備を、韓国最大級のCDQ(コークス冷却処理能力:200㌧/h×2基および230㌧/h×1基)に更新することにより、地球温暖化ガスの排出を大幅に削減することができます。

今回、当社製CDQの世界最高水準の蒸気発生率や豊富な納入実績、高い稼働率、安定的な稼働実績などが現代製鉄に高く評価され、受注にいたりました。

海外の製鉄会社には、日本発の省エネ・環境対策技術が数多く導入されておりますが、その中でも特にCO2排出削減効果の高いのが当社製CDQです。今回の現代製鉄からの受注により、当社グループのCDQ受注実績は、韓国内では累計13基(昨年のPOSCO向けに次ぐ連続受注)、日本・中国・台湾なども含めた全世界では累計153基となります。当社グループが過去に納入したCDQがもたらすCO2排出削減効果※2は、昨年度は20百万㌧-CO2/年を超える値となりました。

当社は、今後も製鉄業界における環境・省エネ設備のトップサプライヤーとして、世界の製鉄業の持続可能な発展ならびに気候変動など地球規模の課題解決に貢献してまいります。

※1: コークス乾式消火設備(CDQは「Coke Dry Quenching」の略。)
コークス炉で乾留された赤熱コークスを、冷却塔内で不活性ガスを用いて冷却するともに、従来は放散していた赤熱コークスの顕熱をボイラーで蒸気として回収する設備です。密閉空間の冷却塔でプレチャンバーとクーリングチャンバーで構成されます。①コークスを冷却する際のダスト発生の抑制、②蒸気による発電を通じたCO2排出減、③高炉での使用に適したコークス品質の改善、の3つの効果が期待できます。

※2: CO2排出削減効果
発電量を国内電力の排出係数などを用い、設備特性を踏まえた稼働率を前提として試算したCO2排出削減効果の値。

【CDQ設備概略図】

【CDQ設備概略図】


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