- 一人ひとりが働きやすい
- 環境づくりを実現する
本郷 明子
製鉄プラントセクター 事業企画室
2009年入社
人間社会学部 心理学科卒
高めていくために必要なこと
我が子を見る親の気持ち、若手の活躍が純粋に嬉しい
もっと一人ひとりに寄り添って、セクターメンバーの働く満足度を上げていくにはどうしたらいいか・・・本郷にそんな感情が芽生えたのは、人材開発の仕事に携わるようになってからのことだ。
本郷は毎年、製鉄プラントセクターに配属された新入社員の導入研修を担当。そのミッションは、真っ白な状態とも言える新入社員たちが、各部署にしっかり適応できるよう、最初の素地を作ってあげること。本郷がこれまでに送り出した新入社員は50名を超え、配属後の社員が自然と仕事について相談に訪れるようになっていた。
「仕事がうまくいかずに落ち込む社員や、今後のキャアリに悩む社員の相談に乗る時は、アドバイスをしつつも辛い気持ちになりますが、その一方で、研修時は大丈夫かなと思った社員が、見違えるように活躍している姿を見ると、我が子を見る親のような気持ちで嬉しくなったり(笑)」
そうした中で、彼女の中にある想いが湧いてきた。
「全社的な人事制度を策定し運用する本社の人事部とは違う目線で、セクター単位の一人ひとりに寄り添うような働きやすい環境づくりができないか・・・」そして、既存の枠にとらわれずに、自分のやれることをやっていこうという決意もまた芽生えた。それ以来本郷は、キャリアについて共に考える機会や、教材となるような資料の共有などを通じて、社員一人ひとりに寄り添う機会を増やし、より風通しが良く活気ある組織づくりを目指している。
「そのためには私自身の自己研鑽やスキルアップが欠かせないのは言うまでもありません。キャリアコンサルタントの資格の勉強や受験に臨んだのもその一環。今後も成長意欲を持って仕事に取り組んでいきたいですね」

その熱い想いを
形にするために。
一人ひとりに合ったキャリアを対話の中から答えを見出す
本郷がキャリアシートの改訂と運用法の変更が必要と意識するようになったのは1年前のことだった。その背景には、「部としての育成方針を本人が知らない」「中長期のキャリアについて考えたことがない」といった声を多く聞かれたことと、本郷自身の経験があった。
「育休から復帰した後輩の女性社員に、『私の今後のキャリアはどうなるのですか?モデルとなるキャリアプランはありますか?』と聞かれた時、自分が具体的なプランを提示してあげられなかったことに歯痒さを感じました。今後は、社員一人ひとりに合ったキャリアを模索できるような、より実効性のあるツールが必要だなと思ったのです」
本郷は、各部横断で構成される人材開発ワーキンググループに、社員のキャリア自律と上司部下の対話の質向上を実現できるよう、キャリアシートの改訂・運用変更案を提案。そこで意見交換をしつつ検討を重ね、キャリアシート改訂版を作り上げていった。しかし、いかに優れたキャリアシートを作っても、うまく運用ができなければ意味はない。
「上司部下との対話の大切さや、キャリアは自分で築いていくものというマインドの醸成など、何よりも一人ひとりの意識を変えてもらう必要がありました」
そのために本郷が実施したのは、若手社員へのヒアリングや各部代表者を集めての事前検討、トライアル、部長室長を含めた部単位での説明会だ。そしてそれぞれの機会で、広く意見を吸い上げるとともに丁寧な説明を心がけた。・・・そんな彼女の努力が実を結び、製鉄セクターでの新しいキャリアシートの運用が始まった。
「まずは第一歩を踏み出したという状況。改善点は多々あります。しかし、皆さんに、現状を変えたい思いや、変えるという覚悟は伝えることができたと感じています」

仕事の魅力
自分で考え企画して発信できる部門であり、立場であること、また、特定のメンバーだけでなく、社内の関係部署、セクター内の様々な人と関わることができるところです。さらに、毎年、当セクターに配属される新入社員の導入研修を担当しており、自分が指導した社員たちが配属後、活躍する姿を見るのも大きなやりがいです。
苦労すること
企画部門なので、周囲への依頼事が多く、また、様々なイベントの窓口となることが多いため、構成員の皆さんからたくさんのご意見をいただく機会があります。しかし、全員が納得・満足できるような答えを探し出すのは至難の技。そんな中、私の対応を褒めてくださる方、励ましてくださる方がいるのが心の支えです。
会社のPRポイント
入社の決め手は、「魅力的な人が多かったこと、自分と似た雰囲気の方にお会いできたこと」でした。今は、「真面目で誠実で妥協しない」「優しく対等に接してくださる」方がとても多いと感じています。
規模的には大企業ですが、大家族のような雰囲気があって、同期や先輩、後輩たちと公私を超えたお付き合いができます。
メッセージ
やりたいことは、いくつになっても見つかりますし、いつでも方向転換・軌道修正はできます。なので、今自分にできることは何か、どんな形で社会に貢献できるかという視点で考えてみても良いのでは? もし当社を選んでくれるのであれば、いろんなことに挑戦する中で想像もできなかった自分に出会えると思います。

episode
01
以前はGS職の若手が担当していた海外顧客との直取引(インド、東南アジア)の予備品等少額案件を2年目から任せてもらった。英語は苦手だったのでやり取りには苦労したが、初めて受注して利益に貢献できたことはとてもうれしかった。引合対応から見積、交渉、契約、出荷、代金回収まで一連の流れを担当し、マイプロジェクトができたことも自信につながった。
episode
02
部内で同じように営業事務を担当するES職で営業管理チームを結成し、連絡会で情報交換をしたり、担当地域は違っても横のつながりを生かした課題の解決や業務範囲の拡大に取り組んできた。その取り組みが評価され、グループバリュー表彰の情熱先端活動賞をいただけたことで、さらにメンバーのモチベーションが高まった。
episode
03
リスクマネジメント分野で内部統制を担当しているが、内部統制はプロジェクトや顧客に最前線で向き合う人たちにとってはどうしても「手続きが多く面倒くさい」「やらないと怒られるからやっている」と思われがちな業務。セクター独自で説明会を実施したり、FAQを作成して、わかりやすく取り組みやすい環境を整備したことで構成員の意識も高まり、法令違反のヒヤリハットや事務ミスをかなり減らすことができた。