高めていくために必要なこと
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もっと一人ひとりに寄り添って、セクターメンバーの働く満足度を上げていくにはどうしたらいいか・・・本郷にそんな感情が芽生えたのは、人材開発の仕事に携わるようになってからのことだ。
本郷は毎年、製鉄プラントセクターに配属された新入社員の導入研修を担当。そのミッションは、真っ白な状態とも言える新入社員たちが、各部署にしっかり適応できるよう、最初の素地を作ってあげること。本郷がこれまでに送り出した新入社員は50名を超え、配属後の社員が自然と仕事について相談に訪れるようになっていた。
「仕事がうまくいかずに落ち込む社員や、今後のキャアリに悩む社員の相談に乗る時は、アドバイスをしつつも辛い気持ちになりますが、その一方で、研修時は大丈夫かなと思った社員が、見違えるように活躍している姿を見ると、我が子を見る親のような気持ちで嬉しくなったり(笑)」
そうした中で、彼女の中にある想いが湧いてきた。
「全社的な人事制度を策定し運用する本社の人事部とは違う目線で、セクター単位の一人ひとりに寄り添うような働きやすい環境づくりができないか・・・」そして、既存の枠にとらわれずに、自分のやれることをやっていこうという決意もまた芽生えた。それ以来本郷は、キャリアについて共に考える機会や、教材となるような資料の共有などを通じて、社員一人ひとりに寄り添う機会を増やし、より風通しが良く活気ある組織づくりを目指している。
「そのためには私自身の自己研鑽やスキルアップが欠かせないのは言うまでもありません。キャリアコンサルタントの資格の勉強や受験に臨んだのもその一環。今後も成長意欲を持って仕事に取り組んでいきたいですね」

その熱い想いを形にするために。
EPISODE
エピソード


本郷がキャリアシートの改訂と運用法の変更が必要と意識するようになったのは1年前のことだった。その背景には、「部としての育成方針を本人が知らない」「中長期のキャリアについて考えたことがない」といった声を多く聞かれたことと、本郷自身の経験があった。
「育休から復帰した後輩の女性社員に、『私の今後のキャリアはどうなるのですか?モデルとなるキャリアプランはありますか?』と聞かれた時、自分が具体的なプランを提示してあげられなかったことに歯痒さを感じました。今後は、社員一人ひとりに合ったキャリアを模索できるような、より実効性のあるツールが必要だなと思ったのです」
本郷は、各部横断で構成される人材開発ワーキンググループに、社員のキャリア自律と上司部下の対話の質向上を実現できるよう、キャリアシートの改訂・運用変更案を提案。そこで意見交換をしつつ検討を重ね、キャリアシート改訂版を作り上げていった。しかし、いかに優れたキャリアシートを作っても、うまく運用ができなければ意味はない。
「上司部下との対話の大切さや、キャリアは自分で築いていくものというマインドの醸成など、何よりも一人ひとりの意識を変えてもらう必要がありました」
そのために本郷が実施したのは、若手社員へのヒアリングや各部代表者を集めての事前検討、トライアル、部長室長を含めた部単位での説明会だ。そしてそれぞれの機会で、広く意見を吸い上げるとともに丁寧な説明を心がけた。・・・そんな彼女の努力が実を結び、製鉄セクターでの新しいキャリアシートの運用が始まった。
「まずは第一歩を踏み出したという状況。改善点は多々あります。しかし、皆さんに、現状を変えたい思いや、変えるという覚悟は伝えることができたと感じています」
Q&A
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苦労すること
会社のPRポイント
メッセージ

CAREER PATH
2009年入社
人間社会学部 心理学科卒