自分なりの価値を発揮していきたい
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ストーリーズ
毛利は、ただのハコモノではなく、日々稼働し、そこから別の価値を創出する特殊な建物=プラントに面白さを感じて、日鉄エンジニアリングを選んだ。
「会計知識を学んだことがなかったので、財務部への配属は想定外(苦笑)。しかし、いざ始めてみると、客観的な視点でプロジェクトを見ることができ、事業の全体感も把握できる仕事にやりがいを感じるようになりました」
プラントエンジニアリングは、一つひとつのプロジェクトが大規模であり、関わるステークホルダーも必要になる費用も桁違いに多い。それを資金面で支える財務は、プロジェクトの成否、そして会社の経営にも影響を及ぼす重要な仕事と言える。
「プロジェクトに寄り添いつつも、財務的観点でしっかりと口を出す。そんな役目を愚直にまっとうし、プロジェクトの質を高めることに少しでも貢献したいです」
そんな毛利が仕事の寄る辺にしているのは、プロジェクトマネージャーが飲み会の席で語ったある言葉。「プロマネは社内外のステークホルダーをまとめてプロジェクトを牽引していくタフな仕事。正直、大変ことばかり。でも、こんなに楽しいと思えるのは、多くの人を動かす軸であることを強烈に感じられるから・・・。それは何事にも代え難い」
「私はまだ駆け出しですが、ビジネスの軸となって人を動かしリードしていけるような仕事を財務で実現していきたいと思いました」
財務で積み上げた経験や知識はこの先、どの部署に異動しても役立つ。プロジェクトを客観的・俯瞰的に捉える目を養った毛利は、そう確信している。
「プラントビジネスは、人々の雇用を生み、地域の課題解決に寄与し、持続的に社会に価値を提供するインフラとなります。そんな壮大なビジネスに、自分なりの価値を付与できるような人材を目指していきたいです」
予算編成で知った財務の本質
EPISODE
エピソード
毛利が環境事業部の予算編成を任されることになったのは、1年目の終わり頃だった。
「一定の経験は積ませてもらった自負はありましたが、まさか1年目から予算編成業務とは・・・不安しかありませんでした。ただ、確実に成長のチャンスになる・・・覚悟を決めました」
予算編成にあたってまず行うのは、各プロジェクトの会議に同席し、関係者たちにプロジェクトにかかる費用や売上予測、想定されるリスクなどをヒアリングすること。
「相手は経験豊富なベテランばかり。最初は財務としてどこまで踏み込んで質問したらいいのかわからず・・・何も話せませんでした」
それでも、「とりあえず聞くことが大事」との上司の助言に従い、勇気を振り絞りながら少しずつ質問をし始め、得られた情報から細かい数字を積み上げていく。ところが気がつくと、予算は予想以上に膨らんでいく。
「聞くべきところの勘所はわかっていたのですが、しつこさや粘り足りなかったのです。そういった些細な遠慮が、曖昧な数字計上に繋がり、それが積み上がった結果と言えます」
猛省した毛利は気持ちを新たにし、「このような影響があると思うのですが」「この数字に間違いはないですか」「このままではこうなってしまいます」と、より踏み込んだ情報収集を徹底。次第に、各プロジェクトの輪郭が明確になり、事業の全体感を捉えることができるようになっていった。
「関係者と密な対話を繰り返す中で、予算申請された数字には、プロジェクトメンバーの熱い想いが込められているのを知りました。その熱意を尊重しつつも、起こりうるリスクも見逃さない・・・その矛盾するバランスを均衡させる力を養っていきたいと、強く感じました」
初めての予算編成業務を終えた時、上司からは労いと激励の言葉をかけられた。
「頑張ったな!と褒めてくださいましたが、間違いなく力不足。達成感よりも悔しさの方が大きかったです。・・・ただ、そうやって自分を成長させるために上司はこの案件を任せてくれたのだと思います」
このほろ苦い体験が、今も毛利を突き動かす原動力となっている。
Q&A
仕事の魅力
苦労すること
会社のPRポイント
メッセージ
2019年入社
文学部人文化学科地域システム科学講座修了