VEMDP®
※2023年3月末をもってVEMDP®️の製造・販売を停止致します。
概要
ダンパーに軸力あるいは水平力が作用すると粘弾性体がせん断変形し、振動エネルギーを効果的に吸収する構造になっています。
特長
特長1シンプルな構造で、安価
特長2粘弾性体ISD111を使用
豊富な実績と安定した品質・耐久性を持つ粘弾性体ISD111(スリーエムジャパン社ISDシリーズ)を使用しています。
特長3ガタが無く、微小振幅からスムーズに減衰力を発揮
特長4解析上のモデル化が簡単
履歴ループが理論減衰(Kelvinモデル)に近く、解析上のモデル化が簡単です。
履歴ループ *粘弾性体厚10mmタイプの例
特長5納まり・施工が簡単
通常の鉄骨間柱と同様に取り付けられ、納まり・施工が簡単です。
特長6地震荷重を低減することができます
居住性向上だけでなく、構造設計上の減衰として評価し、地震荷重を低減することができます(個別評定必要)。
ラインナップ
パネル型標準製品ラインアップ
製品型番号 | NSVP05-100-W20D80 | NSVP05-150-W20D80 | NSVP05-200-W30D90 | NSVP10-200-W30D90 | NSVP15-200-W30D90 |
---|---|---|---|---|---|
粘弾性体の厚さ (mm) |
5 | 5 | 5 | 10 | 15 |
粘弾性体の接着面積 (cm2) |
10,000 | 15,000 | 20,000 | 20,000 | 20,000 |
許容変形*1 (mm) |
±15 | ±15 | ±15 | ±30 | ±45 |
最大せん断力*2 (kN) |
550 | 825 | 1,100 | 1,100 | 1,100 |
限界変形*3 (mm) |
±22.5 | ±22.5 | ±22.5 | ±45.0 | ±67.5 |
*1:せん断変形300%時
*2:f=0.5Hz、20℃、せん断変形300%時
*3:せん断変形450%時(保証値ではありません)
★上記標準製品以外については個別にご相談ください。
架構のせん断変形に伴う粘弾性制振ダンパーの変形
性能確認試験
粘弾性制振ダンパーの性能は数多くの実験により確認されています。
台湾大学・張研究室および東京工業大学・笠井研究室と共同で、上下階梁剛性を考慮した動的載荷実験を実施(台湾大学にて)。
正弦波に対する応答
ランダム波に対する応答
実績
高層ビルや高層マンションを中心に、国内外の数多くの物件に採用されています。
VEMDP採用事例
郡山西口再開発事業(物件適用例の外観)
竣工年:2001年
所在地:福島
設計:アール・アイ・エー
青山ダイヤモンドビル(物件適用例の外観)
竣工年:2001年
所在地:東京
宏盛帝寶(物件適用例の外観)
竣工年:2003年
所在地:台北
設計:丹下健三・都市・建築設計研究所
某集合住宅(物件適用例の外観)
所在地:台湾
某技術研究所(鉄骨造への適用例)
竣工年:2003年
所在地:埼玉
設計:久米設計
ダンパーの据付状況(鉄骨造への適用例)
所在地:台湾
ダンパーの据付状況(RC造への適用例)
所在地:台湾