概要

ダンパーに軸力あるいは水平力が作用すると粘弾性体がせん断変形し、振動エネルギーを効果的に吸収する構造になっています。

特長

特長1シンプルな構造で、安価

特長2粘弾性体ISD111を使用

豊富な実績と安定した品質・耐久性を持つ粘弾性体ISD111(スリーエムジャパン社ISDシリーズ)を使用しています。

特長3ガタが無く、微小振幅からスムーズに減衰力を発揮

特長4解析上のモデル化が簡単

履歴ループが理論減衰(Kelvinモデル)に近く、解析上のモデル化が簡単です。

履歴ループ *粘弾性体厚10mmタイプの例

特長5納まり・施工が簡単

通常の鉄骨間柱と同様に取り付けられ、納まり・施工が簡単です。

特長6地震荷重を低減することができます

居住性向上だけでなく、構造設計上の減衰として評価し、地震荷重を低減することができます(個別評定必要)。

ラインナップ

パネル型標準製品ラインアップ

製品型番号 NSVP05-100-W20D80 NSVP05-150-W20D80 NSVP05-200-W30D90 NSVP10-200-W30D90 NSVP15-200-W30D90
粘弾性体の厚さ
(mm)
5 5 5 10 15
粘弾性体の接着面積
(cm2)
10,000 15,000 20,000 20,000 20,000
許容変形*1
(mm)
±15 ±15 ±15 ±30 ±45
最大せん断力*2
(kN)
550 825 1,100 1,100 1,100
限界変形*3
(mm)
±22.5 ±22.5 ±22.5 ±45.0 ±67.5

*1:せん断変形300%時
*2:f=0.5Hz、20℃、せん断変形300%時
*3:せん断変形450%時(保証値ではありません)
★上記標準製品以外については個別にご相談ください。

架構のせん断変形に伴う粘弾性制振ダンパーの変形

性能確認試験

粘弾性制振ダンパーの性能は数多くの実験により確認されています。


台湾大学・張研究室および東京工業大学・笠井研究室と共同で、上下階梁剛性を考慮した動的載荷実験を実施(台湾大学にて)。

正弦波に対する応答

ランダム波に対する応答

実績

高層ビルや高層マンションを中心に、国内外の数多くの物件に採用されています。

VEMDP採用事例

郡山西口再開発事業(物件適用例の外観)


竣工年:2001年
所在地:福島
設計:アール・アイ・エー

青山ダイヤモンドビル(物件適用例の外観)


竣工年:2001年
所在地:東京

宏盛帝寶(物件適用例の外観)


竣工年:2003年
所在地:台北
設計:丹下健三・都市・建築設計研究所

某集合住宅(物件適用例の外観)


所在地:台湾

某技術研究所(鉄骨造への適用例)


竣工年:2003年
所在地:埼玉
設計:久米設計

ダンパーの据付状況(鉄骨造への適用例)


所在地:台湾

ダンパーの据付状況(RC造への適用例)


所在地:台湾

製品についてのご相談はこちらから

免制震デバイスのトピックス

2023.09.14免制震デバイス
座屈拘束ブレース「アンボンドブレース」の国内最大級の実大試験設備を新設。
2023.03.07免制震デバイス
認定番号MVBR-0594(日鉄エンジニアリング式免震U型ダンパー)の誤記の校正に伴い、認定番号の変更を行い、認定番号MVBR-0594-1を新規に取得しました(令和5年2月1日付)。尚、誤記校正により認定番号MVBR-0594は取り消しとなっております。
※「日鉄エンジニアリング式天然ゴム系積層ゴム支承一体型免震U型ダンパー」については、積層ゴム支承と組み合わせる免震U型ダンパーの校正前の認定番号MVBR-0594は、新認定の認定番号MVBR-0594-1に読み替えることが出来るため、認定番号の変更はございません。
(参考)天然ゴム系積層ゴム支承一体型免震U型ダンパーの認定番号:MVBR-0624~MVBR-0627

詳しくはこちら

PAGE TOP