橋梁用NS-SSB®
概要
橋梁用NS-SSBは、振り子の原理を利用した「鉄」の球面すべり支承です。長周期化により地震力を大きく低減するとともに、アイソレート機能・減衰機能・復元力機能を併せ持つことにより、下部工も含めた橋梁の耐震補強コストをトータルで軽減できます。橋梁構造物をはじめ、さまざまな土木構造物の免震製品として幅広くご利用いただけます。
構成
NS-SSBは、SUS(ステンレス)すべり板とスライダーに固定した摩擦材との摩擦により減衰を確保します。さらにすべり面が球面となっていることで、復元力が作用して上部桁が元の位置に戻ります(センタリング機能)。1つの支承で、荷重支持機能、アイソレート機能(地震動の遮断)、減衰機能、復元力機能を兼ね備えています。
導入する4つのメリット
メリット1固有周期調整が容易
固有周期を長周期化することで、加速度応答スペクトル(地震作用力)の低減を図るにあたり、上部工重量に左右されずに球面半径のみで固有周期調整が可能です。
メリット2橋脚や基礎への地震力が大きく軽減
地震力を大きく低減できるため、橋脚や基礎を含めた橋梁全体の耐震補強コストを軽減できます。
メリット3コンパクトな装置
積層ゴムの約3倍にあたる高面圧を実現し、長周期化に対しても支承高が抑えられます。既設支承の取り替えにも容易に対応できます。
メリット4鉄ならではの安心感
主要構成部材は全て「鉄」。経年劣化しにくく、耐久性にも優れています。また、部材はコンピュータ制御による高精度な機械加工を施しているため品質のばらつきはごくわずかで安心です。
積層ゴムと橋梁用NS-SSB®の比較
施工事例
NEXCO中日本/東海北陸自動車道 清水高架橋
橋梁全景
設置状況
設置状況(サイドブロック設置前)
内部状況