2024年 Vol.15 表紙
このたび、『日鉄エンジニアリング技報』Vol.15を刊行いたしました。
弊社は2006年会社設立以来、製鉄プラント、環境・エネルギーソリューション、海洋構造物、建築・鋼構造、パイプラインなど多岐にわたる事業領域で、社会・都市・産業インフラを支える商品やサービスを提供させていただいております。
設立以来、製鉄を起源に、エンジニアリング会社として多岐にわたる事業領域で社会インフラを支えてきた当社は、地球温暖化やデジタル化の進展等の大きな変化の中で、一歩先をいく技術とアイデアで、お客様に最適なエンジニアリングソリューションを提供し、安心・安全で持続可能な社会・産業インフラの構築を目指しています。
本技報では、私たちが開発・導入している最先端の技術や商品についてご紹介します。最初に、免制震デバイス商品の NS-SSB(球面式すべり支承)とU型ダンパーの組み合わせによる免制震機能向上について取り上げています。地震などの自然災害による被害を最小限に抑えるための技術で、これにより建物の安全性と耐久性が向上します。
2つ目は、ごみクレーン自動運転システム「Think CraneⓇ」についてです。最新の AI・画像処理技術の活用によりプラントの自動化・省力化を進めています。
3つ目は、海洋環境における厚膜形エポキシ樹脂塗装の24年に渡る暴露試験の評価についてです。洋上風力発電設備の基礎や浮体に使用される塗装について長期的な防食性能に関する有用な知見が得られました。
その他、脱炭素、国土強靭化、労働人口減少等の社会課題の解決につながる商品・技術について紹介しています。これらの取り組みはすべて、私たちが社会や産業の発展に寄与し、より良い未来を創造するためのものです。
本技報を通じて当社の取り組みの一端を知っていただき、皆様からのご意見・ご要望を頂戴することにより、社会に役立つ技術の開発に繋げていきたいと考えておりますので、今後ともご指導・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
転載について
『日鉄エンジニアリング技報』(旧『新日鉄住金エンジニアリング技報』) の著作権は当社に帰属しております。『日鉄エンジニアリング技報』 の一部または全部を転載する場合は、以下の「お問合せ」から転載の許可を申請してください。
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表紙
目次
技術論文
1. 球面すべり支承とU型鋼材ダンパーの組み合わせによる免震構造建物の地震応答の向上
2. 改良型ごみクレーン自動運転システム「Think CraneⓇ」の開発
3. 厚膜形エポキシ樹脂塗装による洋上風力発電設備基礎の長期防食