シアンの土壌・地下水汚染に関して

シアン汚染土壌の分解メカニズム

※ NSバイオアクティ®CN
シアン汚染に対するバイオレメディエーション用栄養剤。成分は食品添加物由来の炭化水素とアミノ酸。土壌吸着シアンの乖離作用と、シアン分解微生物の活性に作用。

土壌・地下水におけるシアン汚染の特徴

シアン(化学式CN)は金属成分と結合しやすい性質があり、土壌中では様々な金属分と結合し、公定法の分析方法で検出しにくい形態となることがあります。 シアンを対象とした土壌調査において、土壌の基準に適合していても、のちのち地下水モニタリング等で検出する事例があるのはこのような性質のためです。

シアン汚染発生時は、地中の金属との結合に至る前であり、シアン形態によっては公定法で検出される

経年によりシアンは金属と結合し公定分析では検出されにくくなる

環境変化(酸性雨、微生物活動など)により、地下水へシアンが移行することがある

NSOF®法とは

土壌が含有するシアン化合物を正確に測定する当社が開発した分析方法。
公定法(環境省告示19号、底質調査法)では検出できないシアン化合物も評価可能。
(本技術は平成22年度 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 共同研究事業、平成22年度~平成26年度 経済産業省 産業技術実用化開発事業(土壌汚染対策のための技術開発)の補助事業により日鉄エンジニアリング株式会社、大阪ガス株式会社、株式会社不動テトラの3社で開発しました)

NSOF®法はどのような形態のシアンであっても、土壌中の含有量を正確に測定できます。
これにより、将来のリスク管理・評価を適切に行うことができます。

活用例:
①土壌調査により土壌の基準適合を確認。しかし、地下水は基準超過を示す。
  ⇒ 周辺土壌のNSOF®法分析を用いた土壌調査により汚染源を特定する。
  ⇒ 汚染源の対策を行う。 ②稼働中工場における概況調査でシアンの基準超過を確認。
 建屋の制約により、汚染土壌の掘削除去ができない。
  ⇒ NSOF® 法を用いた土壌調査により相対的高濃度地点を正確に把握する。
  ⇒ 高濃度地点を重点的に原位置対策により汚染負荷を軽減する。

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