「鋼×想=力」特集
お客様の想像を超える設計者たれ
ベテラン設計者が語る、若手設計者成長の鍵

2021年11月5日

ご安全に!

2021年9月某日、当社設計技術部の若手設計者がベテラン設計者から学ぶ会を開催しました。35年に渡り設計畑を歩んできた設計者が、自身の豊富な経験から、設計という仕事の魅力や若手設計担当者が成長するために必要なこと当社の設計における強みなどについて語りました。若手との対話の模様をレポートします。

introduction

IMG_6898.JPG

[語り手]写真中央 瀬尾勝則都市インフラセクター 建築本部 プロジェクト部ゼネラルマネジャー)入社以来35年間、建築設計や公共建築の入札業務でキャリアを積む。手がけた案件はおよそ70件に上る。

[聞き手]左から、内藤大地(入社8年目、建築本部 設計技術部 建築設備室)、杉原啓輔(入社13年目、建築本部 設計技術部 構造設計室 マネジャー)澤田圭佑(入社3年目、建築本部 設計技術部 建築設計室)、廣田龍平(入社1年目、建築本部 設計技術部 建築設計室)

設計者としての知見が広がったクラブハウス建設での経験。

編集部:瀬尾さんは、1986年の入社以来、設計担当者として第一線で活躍し、現在はプロジェクトマネジャー(通称プロマネ)としてプロジェクトの全体統括を始め若手育成にも尽力されています。これまでの経歴を教えていただけますか。

瀬尾:私のキャリアは大きく3つの時期に分けられると思います。1つ目は入社すぐに建築設計室に所属し、設計業務を基礎から学んだ時期。次が2002年から新設されたPFI事業を行う部隊に所属していた時期です。公共建築を民間の技術・ノウハウと資金を活用し建設・運営するという業務に関わり、大きな経験を積むことができました。3つ目は、2012年に建築設計室に戻り、その後2017年に組織改編があり、現在はプロジェクト部でプロマネとして案件を総括する業務にあたっています。入社以来、おおよそ70件のプロジェクトに携わってきました。

編集部:これまでのキャリアの中で、特に印象に残っているプロジェクトをご紹介いただけますか。

瀬尾:設計者として1つステージが上がったなと思えたのは、クラブハウスの設計案件です(※)。設計業務はもちろん、工事監理業務も常駐で担当することで、自分の描いた図面にそれまで以上に責任を感じ、また、足りない情報を補いながら深く現場に関わり、ものづくりのプロセスをじっくり体で覚えることができました。設計者として持つべきセンス、ロジック、作るためのテクニックが磨かれ、大きく成長できた案件だったと思います。また、クラブハウスの設計では、ありとあらゆる仕上げ材を使うので、設計者にとっては非常に面白い。材料やディテールを学ぶのにもいい機会でしたね。

ザ・フォーラムカントリークラブ クラブハウス新築⼯事(建築担当)、アバイディングゴルフクラブ クラブハウス(PA:プロジェクト設計者)

澤田:入社3年目の澤田です。クラブハウス設計時の手書き詳細図を拝見しました。入社7年目で、すでにこれだけ図面を描くことができることに驚きました。まずは自分でスケッチし、納まりのイメージを持つことが大切なんですね。

内藤:入社8年目、建築設備室で機械設計を担当している内藤です。クラブハウスの案件は私には経験がないのですが、最初に取り組まれた際、瀬尾さんはどうやって知見を増やしていったのですか。

瀬尾:そうですね、当時はノウハウ本も少なく、僕自身ゴルフの経験もほとんど無かったので、無謀にもゴルフ場を直接訪問し、見学するところから始めました。十数件は回ったと思います。当時新日鉄の社長・会長が名誉会員になっているゴルフ場が多数あり、偶然にも快く案内や説明を聴くことができたんですね。

内藤:クラブハウスの建設では、内装へのお客様のこだわりが強いと思いますが、例えば、材料についてはどのように情報収集されたのですか?

瀬尾:幸運なことに当時会社が、大手ゼネコンを引退したベテラン技術者を中途採用していたんですよね。たまたま建築設計室に配属されたベテラン技術者が、建築材料の専門書を出すような高名な方だったんです。その方に相談すると、電話1本で材料メーカーの支店長が飛んできて、若手の自分に丁寧に説明してくれたという、非常に恵まれた環境でしたね。

厳しかった公共事業コンペで大きく成長できた。

編集部:ほかに、思い出深いプロジェクトはありますか?

瀬尾:当時できる限りの力を出し切って、丁寧な仕事をし、顧客からの評価も高かったという意味で、2つのプロジェクトが思い出されますね。1つはある企業の本社事務所、もう1つは病院の福祉施設の設計でした。特に病院の福祉施設の建築では、大先生から若先生に代替わりするタイミングで、若先生の強い思いがあって作った建物でした。20代の若造だった自分が設計を担当するということで、最初は怪訝そうな顔をされていましたが、結果的には満足していただけました。どちらのお客様も、何かにつけ個人的な案件のことまでご相談いただくことがあり、今でもいい関係が続いています。

編集部:信頼関係を築いてきたからこそですね。逆に、苦労した案件や挫折経験があれば教えてください。

瀬尾:PFIの技術統括をやりはじめ、最初に参加した公共事業のコンペで惨敗した時に、業界の中での自分の実力を思い知りました。民間と公共事業では、作法というか仕事の進め方1つとっても全く違いますし、最初は何のノウハウもなく失敗の連続でした。件数を重ねていくうちに、公共事業という特殊性を学び徐々にコツみたいなものを身体にしみこませた感じですかね。

編集部:コンペで勝ち残るコツというのは?

瀬尾:コンペに臨むには、審査員の経歴や思考を知る、要綱書に書かれている要求事項と書かれていない行間を想像する、さらに最新事例の調査等を通じ関係者と議論を重ね、ベストな解決提案ができないと話になりません。

そんな中で勝ちたいと思い、勝つべくして勝てた案件(と思っている)がPFIでの9件目「富山警察学校整備等事業」でした。結果的にかなり個性的な複数の役人と対峙することとなり、設計や現場は言葉にならないほどに指導され、僕自身も朝起きれば吐き気をもよおすほど、メンタルがやられそうになったりしましたが、最後までやりきったことで人間としても成長したと感じています。その苦労を活かしたのが、現在設計群で活用している「特記仕様書」で、当時苦労した内容に対するエッセンスが盛り込まれ改訂されているんですね。

杉原:入社13年目の杉原です。そんなご苦労があったとは、想像もしていませんでした。若手の時から、そうした提案型の仕事をできるようになりたいと意識されていたのですか。

瀬尾:提案型の仕事をしてみたいなという気持ちが芽生えたのは、様々な案件をひと通りやってきて入社10年目を過ぎた頃でした。一方で、営業担当から「こういう案件があるんだけどチャレンジしないか?」と声をかけられた時に、ひるんでしまう自分もいたんですよね。

その後、PFIに異動になり、大いに鍛えられたという感じです。最初は、当時の部長に僕から製図板を取り上げて何をさせるんですか!と噛みつくほど納得感が全くありませんでしたが、案件を夢中でこなし結果もそこそこ残した上で、PFI部隊がいよいよ解散される頃にようやく自分がこの部隊にいた本質的な意義が理解できたというか。ですから、若手の皆さんには、チャンスがあるなら新しい環境に進むことをいとわないでほしい。その場はつらいな、いやだなと思っても、気持ちを切り替えて新しいチャレンジに取り組んで欲しいですね。

IMG_6933[1].JPG

お客様の想像を超える知恵やアイデアを出せる設計マンになろう!

廣田:私は新入社員ですが、瀬尾さんのお話を聞いて身が引き締まる思いです。精神的にも参るような数々の困難を乗り越えてきた瀬尾さんの精神力の強さの源を知りたいです。

瀬尾:単純に建築が好きなんでしょうね。

廣田:学生の頃から元々建築が好きだったのですか。

瀬尾:新入社員の時の上司がとことん建築が好きな人で、彼に感化された部分が大きいですね。当時、図面は全部手書きという時代でした。上司は朝から夜まで図面を書き続ける人で、納得するまで家に帰らないので、新入社員の私も帰れませんでした。

また、その上司には、建築基準法のひき方を第1条から叩き込まれましたから、それが大いに役立ちましたね。それから間もなく(乱暴にも)案件を任されるんだけど、未熟者と思われたくない、「お客様の前に出る時に若造だと悟られちゃいけない」という気持ちが強かったから、むさぼるようにうんちく本は読んだし、建物も見たし、結構真面目に建築と向き合ってたかな。

編集部:設計担当者として様々な経験を重ねてきた中で、瀬尾さんが大事にしてきたこと、今も大切だと思われていることはどのようなことでしょうか。

瀬尾:お客様から提示されたものや目に見えているものだけでなくて、潜在ニーズを引き出すということを大事にしています。あとは、毎回新しいものを何か1つは取り入れようと心がけています。扱い慣れた案件であっても、そこはこだわりたいところですね。

澤田:それは、お客様の要望以上の価値を提案する・提供するということでしょうか。

瀬尾:お客様の想像を超える知恵やアイデアを出すことは、専門家に託された職能の1つだと思うんですね。むしろ、それがないと信頼を勝ち取れない。「この人は色々考えてくれているな」とお客様に感じ取っていただくには、自分なりの工夫やアイデアを見せないと始まらないと思います。

澤田:熱量のようなものが伝わるということでしょうか。

瀬尾:そうですね。我々設計者のやりがいは、顧客の想いを汲み取り、ゼロからモノづくりを行えること。そして完成したものが喜ばれ、永く大切に使っていただけるというところだと思うんです。夜遅くまで働いて、ヘトヘトになることもあるけれど、竣工式に「ありがとう」ってニコッとされるとやってよかったと、それまでの苦労がゼロになってしまう瞬間ってあるでしょう?

杉原:はい。僕たちにもその感覚はよく分かります。

瀬尾:実際にはプロジェクトを成立させるための社会的背景であったり、法令や工期や敷地の条件であったり、様々なものを考慮して設計に臨むわけで、テクニカルなところでいうと、構造とか設備とか工事とか、そもそも作れるのかという問題もあって、たくさんのアイデアの中から削ぎ落としていって建築というものにしていく。この設計のプロセスは葛藤であり苦しみではあるものの、楽しさでもあるなと思うんですね。

杉原:そうですね。いかに条件を捨てていくか、優先順位を見分ける目も必要ですよね。

瀬尾:設計は、創っては壊し創っては壊しの繰り返し。答えは1つではないし、色々なケーススタデイがある。いいと思っても、時には一度壊してみる。そうしたプロセスを経てこそ、お客様もそして自分にとっても、納得できるものができるのかなと思いますね。

編集部:なるほど。 PFIで公共建築を担当されていた時には、1案件につきキングファイル3〜5冊分もの提案書類を作成されていたそうですね。

瀬尾:提案書だけでもダンボール1箱ぐらいの量。仕事量は凄まじかったですね。

写真④.jpg

先を読む力や潜在ニーズを引き出すスキルも必要。

廣田:公共事業の競争入札の経験を経て建築設計室に戻ってきた時には、建築や設計を見る視点や視野に変化はありましたか?

瀬尾:先を見る力がつきましたね。公共入札では、相手と対話ができないという点が民間の案件とは大きく違います。文書でのやりとりがほとんどなので、先方のニーズや思考をさぐりながら練り上げるという作業になるんです。しかも、数ヵ月間、長いと半年間準備してきて、一等賞しかない厳しいゲームです。だから、プレッシャーも負けた瞬間のストレスもとんでもなく大きい。負ければチームのみんなを不幸にしてしまうという重圧。でも、あの経験があったからこそ、建築設計室に戻ってからはお客様に言われたことをただうのみにするのではなくて、次に何が起こるのかを想像しながら設計に臨むクセが身につきましたよね。

廣田:どうすれば顧客ニーズを引き出せるのか、お客様に喜んでいただけるか具体的なコツをアドバイス頂きたいです。

瀬尾:図面をもらって終わりではなく、お客さんの現場を見ることが大切。例えば工場の案件なら、既存の工場を見学させてもらって、気になった点や疑問に思った点をお客様に伝えて、意見を交わせるといい。一緒に建物を見て会話をしながら、図面に描かれていない細かいところを根掘り葉掘り引き出していくのが第一歩ですね。

加えて、リサーチも重要。独身寮を担当した際には、世の中で注目されている寮や最新の寮について調べたり見学したり。その上で、自分がやっている仕事に活かせるなら取り入れるし、こう変えたらもっといいものになるんじゃないかというところを、さらに突き詰めていく。設計の仕事はルーティンになった瞬間につまらなくなる。大事なのは「自分ならこう変える」という想いがあるかどうかだと思うんですね。

貪欲になれ、常に最善を尽くせ。若手社員へのメッセージ。

編集部:自分なりの視点や想いを盛り込むということですね。自己研鑽のためこれまで様々なことをされてきたと思うのですが、若手の皆さんに向けて伝えたいことや、「設計担当者として成長するためにこれだけは」ということがあれば、アドバイスをお願いします。

瀬尾:まず1つ目は「貪欲になれ」ということですね。与えられた仕事をこなすだけではなく、周囲をよく観察すること。1つのプロジェクトを自分がまとめるという視点で、他の部署からも経験や知識をもぎ取るつもりで仕事に臨んでほしいと思います。2つ目には「深掘りをしろ」ということ。計画手法、ディテール、建築材料、要素技術などなんでもいい、自分が好きなこと、関心があることなど、日々仕事以外でも勉強することですね。そうした積み重ねが、設計マンとしての経験値や知見を増やすことになると思います。

私の場合は、ゴルフ場のクラブハウスを担当したこともあり、石を使う機会が多かったんですね。石が大好きになり、石のカタログを片手に、週末に実際のその石が使われている建築物を見にいったり、カットサンプルを取り寄せてコレクションもしていました、殆ど変人ですね。木も好きだったので、木にまつわる本は結構読みましたね。

また、社会人になってから、建築雑誌は自分で買って読むようにしていました。出費という痛みが伴わないと真面目に読まないし、それは今でも続いています。気になる記事はスクラップして付箋を貼りマーキングしておく。「新建築」は掲載建物のデータベースを作っておいて、出張に行った際に近くの建築を検索し、時間があれば見て回るというようなこともしていました。

廣田:なるほど、僕も入社してからは学生の頃よりも、建築物を真剣に見るようになりました。瀬尾さんから見てすごい建築ってありますか?

瀬尾:建築家の池原義郎さんや谷口吉生さんは大好きな建築家。何度見てもすごいと思いますね。あと、見に行く時は目的を持つこと。何となく写真を撮っちゃうと、見たつもりになってるだけで、実際はまったく見てないし覚えていない。今日は建具を見に行くとか、材料を見に行くとか、ディテールを見に行くとかテーマを決めることが重要。

僕らがやってる建物は、デザイン性を求められる機会は少ないけれど、例えばエントランスだけとか、階段だけこだわりましょうという提案はできる。だからこそ日頃からいろんな建築を見て、デザインの引き出しを増やしておきたいですよね。

それと、建築に関係ないものって世の中にないんじゃないかと。建築の中には家具もありグリーンもあり、場合によってはカトラリーをはじめテーブルウエアのことも知っておいた方がいいので、興味のアンテナはいくつも張っておいたほうが役に立つ。それと同時に、自分の仕事に手助けをしてくれる仲間やブレインがいるなら関係を大事にして、意識的に繋がりを持っていたほうがいいでしょうね。「アンテナを張れ」ということかな。

内藤:僕らの時代ではデジタル化が進んできていて、手書きの図面を描く機会は本当に少ないので、体に染み込まないじゃないかという不安があります。

瀬尾:確かに、スケール感を知るという意味でも頭で考えて迷い線をいっぱい描きながら手で図面を描くプロセスというのは自分にとっては大切でしたね。でも、今は鉛筆がマウスや電子ペンに置き換わっただけと考えれば、結果はそんなにかわらないかな。いずれにしても、慣れと訓練だよね。

それから予算が少なくても、何か工夫や知恵を発揮できるところはあるはずなので「常に最善を尽くすこと」も大事でしょうね。それが後々自分の成長につながると思います。そして、仕事をやったことの意義は竣工した瞬間ではなく、少し先の未来にあるということも覚えておいてほしい。僕のキャリアにおいて、PFI時代の様々な経験が現在につながっているようにね。

廣田:プロジェクトの打ち合わせをしている時に、瀬尾さんの言葉はすっと頭に入ってくるんですよね。豊富な経験と知識によってあのようなトークになるのかなと、改めて学ばせていただきました。

内藤:私は、瀬尾さんと仕事をさせていただいて、お客様が「瀬尾さんが言うなら」と、全幅の信頼を置いているのを見てきました。以前、設備的にも難しい局面があった案件を、バランスの取れた采配でまとめてくださった。今日、詳しくお話を聞いてその理由がわかった気がします。顧客との信頼関係の築き方を学べたので、生かしていきたいですね。

杉原:同感ですね。顧客の満足度や評価を高めるには、やはりお客様に真摯に向き合い耳を傾けることと、考え抜いた仮説に基づいて行動すること以外にはないと思いました。同時に、自身を磨き続けることの偉大さとその難しさも感じました。

写真3.jpg

一枚岩になってプロジェクトに臨む。結束力が当社の強み

編集:最後に、ベテラン設計者として「当社の設計の強み」について、どう考えているか、一言お願いします。

瀬尾:お客様の働く場やものを作る場を「一緒に作り上げる」という思いは、どこにも負けないというか、個人個人の志が非常に高い。その点がいちばん自慢できるところですね。PFIを通じ他社の技術者をさんざん見てきたけど、総じて当社のキャラクターは、極めて真面目な人材が多いと思う。自分の仕事の領域を内接円ではなく、外接円で捉え、一人一人が隙間のない仕事を目指しているということでしょうか。定例をやっていても、部署間で対立することが本当にない。「一枚岩だから現場の雰囲気が非常にいい」と、お客様からは喜ばれていますね。

内藤:そう思います。私もいいものを作るために助け合おうという気持ちが、現場の社員全員の基本的な姿勢に現れているというか。

澤田:入社して初めての案件が瀬尾さんと一緒で、お客様と一緒に飲む機会があったんです。お客様から「他社では設計と現場は完全に分業して取り組むのに、御社は1つの問題に対してみんなで考えるのがいいところだね。日鉄エンジさんは、皆仲がいいよね」と褒めていただいたことがありますね。

瀬尾: 当社は設計陣にかかわらず、全社員がお客様目線に立った業務遂行能力があるのが強みです。それが、顧客リピート率の高さに繋がっているのでしょう。

お客様には、安心して当社にご相談いただきたいですね。若手の皆さんには、とにかく遊びも仕事も一生懸命やって欲しいですね。そして「自分が何をしたいのか、何を考えているのか」という建築への思いをぜひ前向きに伝えてきて欲しいと思います。じっくりと建築のプロセスを体で覚えられる案件に数多く関わり、多くの経験と学びをつかんで欲しいと思います。

澤田:私も、瀬尾さんのようにお客様の想像を越える付加価値を提案できる意匠設計者を目指したいと再認識しました。専門分野を深化させるだけでなく、設計者として、人として、引き出しを広げるために、建築分野にとらわれない広範な情報や知識、技術を吸収、アウトプットし続けていきたいです。

廣田:設計マンとしてこれからどのように研鑽を積み、知識・知恵をどの様に自身の血肉にしていったらいいかなど、たくさんの学びがありました。同じ意匠設計者を志す若手社員として、これから貪欲に、より行動力を持って仕事をしていこうと思いました。今担当させていただいている案件でも、まだまだできることがある気がしてきました。
知識や経験など、一つも取りこぼさない気持ちで、これから設計と向き合っていこうと思います。ありがとうございました。

編集部:充実した学びの機会となりましたね。皆様、本日はお忙しいところ貴重なお話をありがとうございました。

Page Top