Special talk
中堅同期鼎談

入社18年目の同期3人。
日鉄エンジニアリングで働く魅力や社風について
経験豊富な中堅社員に本音で語り合ってもらいました。

- Members -
小崎 賢志
人事部採用室 / 2003年入社 / 商学部卒

入社後、4年目に西日本支社 建築営業室に異動。システム建築の営業を担う。2008年に同支社 建築工事室へ異動。アドミニストレーターとして精密機械メーカーの工場やカーボンメーカーの工場を担当。2010年に都市インフラセクター 営業本部 鋼構造営業部 鉄構営業室へ異動。スタジアムや空港など大空間を必要とする建築物の鉄骨の設計・製作・施工を行う部署で営業を担う。2018年12月より現職。

増田 梓
人事部人事業務プロセス改革室 / 2003年入社 / 社会科学部社会科学科卒

入社後、人事部門に配属され、現在まで一貫して人事業務を担う。配属後は、派遣人事(出向)、退職の実務を担当。2006年には新日本製鐵(現・日本製鉄)からの分社対応も経験。2007年以降、新卒採用、人材開発、女性活躍推進・ワークライフバランス推進プロジェクト、人事企画といった、幅広い人事関連業務を歴任し、現在に至る。

冨樫 悠次
デジタル・トランスフォーメーションセンター企画室 / 2003年入社 / 工学研究科機械工学専攻修了

入社後、ロシアのエネルギー関連プロジェクトを担当。その後、国内のエネルギープラント建設に従事。アメリカの企業と協同で国内の水素ステーションの建設事業の立ち上げに携わる。2014年より人事部で技術系新卒採用を担当。2016年にソリューション共創センター ソリューションビジネス部 イノベーション推進室へ異動。新たな事業の創出を担う。2020年9月より現職。

あらゆる経験に、
成長の糧が潜んでいる

小崎

今日は集まってくれて、ありがとう。早速だけど、冨樫は最近、異動したばかりだよね。どんな仕事をしてるの?

冨樫

部署名の“デジタル・トランスフォーメーション(DX)”は最近よく耳にする単語だと思うけど、要はデジタルをつかって当社のビジネスを変革させていくことがミッション。新しいことに取り組むという面では、前にいたソリューション共創センターと似てるかな。

小崎

確かに、DXって最近話題になることが多いよね。エネルギーの技術者として入社した冨樫としては、現在の仕事はイメージしてなかったでしょ?

冨樫

そりゃあ、しないよね(笑)。でも新しい分野の仕事だし、世の中の最前線の取り組みともいえるから、やってて楽しいよ。

小崎

もともと新しいことにチャレンジするのが好きなタイプだっけ?

冨樫

いや、むしろ最近からかな。今から数年前に当時所属していた部署で、水素ステーション建設という新たな事業の立ち上げに携わって、新しいものへのチャレンジの面白みを体感して以来。その後、人事を経てソリューション共創センターに配属されたときはすごく嬉しかったね。

小崎

そうだったんだね。アズ(増田)は入社以来18年間ずっと人事だけど、仕事内容は変わっているんでしょ?

増田

うん。多い時は2年に1回くらい担当業務が変わった。でも、人事業務の中でも海外や給与など、経験していない業務もまだあるんだよね。人事ってそれくらい幅が広いし奥も深くて面白い。今は人事企画チームの一員として人事制度に関わる業務に取り組んでいて、より良い会社にするために関係者と議論をしたり、そのために必要な情報を収集・整理したり、やりがいはあるかな。正確な知識を得るためには勉強も必要だから、昨年も労働法の講座を受講したりしてる。全然飽きないよ。

小崎

なるほど。人事に異動してわかったのは、自社を俯瞰的に見れる環境になって、日鉄エンジニアリングが面白いビジネスをたくさんしているという事実。自分が見ていた世界って、案外狭かったんだなと。事業単位じゃなくてマクロな視点で会社をみる目を養わないとなって、改めて感じてる。ところで話は変わるけど、今までで一番大変だったことって何?

冨樫

・・・今思い出したのは、さっき言った水素ステーションの建設事業立ち上げ。アメリカの企業と共同で国内市場に乗り込もうとしたんだけど、最初はそのアメリカの企業に我々と一緒にビジネスをやってくれように口説くところから始まって、その後、お互いがWin-Winになるような契約を考えつつ、技術の導入に向けて国内の法規制を調べたり、アメリカに行って技術者と打合せしたり・・・という具合。我々も知見が少なかったのでゼロから勉強しながら、しかも僕の不得意な英語で(笑)。いや〜大変だったよ、本当に。でも、採用向けの忖度とか抜きで、本当に楽しかった。

小崎

僕は、営業時代に先輩から引き継いだプロジェクトを受注できなかった時。入社10年が過ぎて、大きな仕事をいくつか受注してきた自負と自信があったから、慢心していた部分もあったんだよね、きっと。引き継ぎのタイミングで「まあ大丈夫だろう」と。ところがまさかの失注。客先から駅までの長い距離をタクシーも拾わずに呆然としながら2時間くらいとぼとぼ歩いて・・・。

冨樫

うわー。

増田

それは、きつかったね。

小崎

当然、先輩から怒られるだろうと覚悟してたけど、「お前に引き継いで取れなかったんだから、しょうがない。誰が担当したってその仕事はうちでは受注できなかったんだよ」と。そこまで・・・100%信頼してもらっていたのに、本当に自分は100%の力でやれていたのか・・・いやもっとできたよな、という物凄い後悔が残った。その出来事以来、100%の力を出し切れているか自問自答するようになった。もう二度と同じような後悔をしたくないと思っている。

冨樫

僕も、自分の設計ミスで大変なことになったことがあったけど、プロジェクトメンバーから責められることはなかったよ。「起きてしまったことは仕方ない。さあ、みんなでどう対処するか考えよう。どうしようか?」って。チームの皆で夜遅くまで議論しながら解決策を絞り出しあって・・・。でも、それが逆に歯痒くてね。本当に悔しかった。アズ(増田)は?

増田

やってしまったなと思ったのは、入社1年目の繁忙期の12月に、体調不良で10日間ほど休んでしまったこと。職場の先輩や同期、退職したOGにまでフォローしてもらって大迷惑をかけてしまった。体調管理は基本中の基本で、忙しい時こそ細心の注意が必要、そんな当たり前のことを学んだ。それと、誰かが休んでも業務が回る体制作りも大事だよね。最近はそれが、組織とちゃんと実現できていると思う。

人と制度
双方に魅力が詰まっている

増田

18年間働いてきてずっと感じてきたのは、当社の社員は仕事に向き合う姿勢が真面目だったり、仕事にストイックな人が多いということ。それゆえに、厳しい側面も出てくるんだけど、必ず温かさもある。みんなはどう感じてる?

小崎

不真面目な人は、間違いなくいないよね。あと、ドラマの『半沢直樹』に出てくるような、誰かを陥れようとか、誰かの足を引っ張ってやろうとかいう人は、いないと思う。一長一短だけど、社員間の競争心が希薄に感じるところもあるから、そこは玉に瑕なのかな。

増田

お客様や協力会社の評価はどう感じる?

小崎

どんなに苦しい局面でも絶対逃げない。引き受けたものは最後までやり遂げる会社だということはよく言われるよね。こういったところが、「真面目」を構築するピースの一つなのは間違いない。

冨樫

プロジェクトが進んでいく中で、お客様から「やっぱりこうしたかった」という要求・要望が出てくることがあるんだけど、「契約時の仕様と違うからできません」って、頭ごなしに言わない。これはともすれば、プロジェクト遂行に支障をきたす可能性があるから、一概に褒められたことではないんだけど、「日鉄エンジさんはいつも我々に寄り添ってやってくれますよね」と、何度も感謝の気持ちを言ってくれた。・・・お客様と一緒に考えて、良いものを一緒につくり上げていく、という考えを持った会社で良かったと個人的には思うな。

小崎

一方で、質の追求に妥協がない。営業時代、お客様に何度か言われたけど、「最初は、正直金額が高いと思っての発注だったけど、結果的にお釣りが出るくらい良い仕事をしてくれた。結果として安かったよ」って。

増田

私が他社の人事と交流して思うのは、当社は社員に優しい制度が充実しているということ。なかなか他の企業と比較する機会がないから、社員は気付きにくいと思うけど。たまに他社の人事の方から、当社と同様の制度導入を検討しているからヒアリングさせて欲しいと連絡をもらうこともあるよ。

小崎

確かに、ある会社と打ち合わせした時、「こんなに福利厚生制度が充実しているんですか。すごいですね」と言われて、当たり前だと思ってたからびっくりした・・・。何も知らない若い頃は、なんで寮にサウナが付いてないとか、文句ばっかり言ってたけど(笑)

小崎
冨樫
増田

(笑)

冨樫

なんかそれ、覚えてるわ(笑)

増田

ただのわがままでしかないよ(笑)。でも、社員の要望から生まれた制度も色々あって、例えば、配偶者の転勤先が国内で、近くに当社の事務所があればそちらに転勤できるという「国内拠点移動申請制度」もその一つ。あと、配偶者が海外転勤になった場合は3年間休職できる制度もある。

小崎

配偶者が他社の人でもいいんだよね。

増田

長く働き続ける社員が多いのって、真面目な社員の存在と、そんな社員に優しい制度があるからなんだろうね。

心の拠り所となる
同期や上司の存在

増田

人間関係について言うと、うちの会社って上下のコミュニケーションがしやすいよね。若手がマネジメント層や経営層と話をする機会は珍しくないし、上の人たちも若手の意見こそ聞こうという姿勢がある。

冨樫

確かに。役員の方に、「今日は、頑張ったな!よし冨樫、飲みいくぞ」と普通に声をかけられる(笑)。

小崎

この間、前の部署の上司がやってきて、ゴルフに誘われたよ。

増田

前の上司の海外転勤先を訪ねて、現地を案内してもらったこともあるよ。仕事を通じて、職場だけじゃない人間関係が自然と生まれるところも、この会社の好きなところだな。

小崎

そうだね。仕事は仕事、プライベートはプライベートできっちり分けて考えたい人もいると思うけど、強制ではなく自然と家族的な距離感になっている人が多いと思う。ところで、同期との関係はどう? 同期がいて良かったと思えるエピソードってある?

冨樫

仕事の愚痴だったり悩みだったりが、ほとんど説明しなくても通じあえるのは同期ならでは。上司や部下とは違って、心から腹を割って話せるのは、同期しかいないでしょ。

増田

私も同期には助けられてばっかり。人事の場合、全部門と関わるから、どこかの部門で何か起きた時、まずは同期に様子を聞いてみるなんてこともあるよ。それに、プライベートでも休みの日に一緒に出かけたり、旅行に行ったりなんてこともあるし。

小崎

入社後、建築事業部に配属されたんだけど、文系学部出身の自分は当時その分野の知識がゼロ。博士号を持っている〇〇(同期の名前)から手取り足取り色々教えてもらったんだけど、多分、家庭教師だったら、時給5千円で数十万円払わなきゃだめだったろうな。もちろんタダだったけど。

冨樫
増田

(爆笑)

小崎

新入社員研修の時、「50年後に持って行きたいものは何?」と聞かれて、冨樫は「将来禿げた時のために自分の髪の毛を持って行きたい」って答えたの、覚えてる?

冨樫

小崎、よく覚えてるな〜(笑)。

小崎

その時、「お前みたいなタイプは禿げないよ」という俺の助言に救われたろ?

冨樫

・・・お前に救われたことにしておくよ(笑)。ありがとう、同期。

夢が集い夢が叶う
そんな喜びを味わえる

冨樫

二人は、5年後、10年後に向けての夢や目標はある?少し遠い話かもしれないけど、僕は宇宙に携わるビジネスがしたいと思ってる。実は入社当時、エンジニアリング会社の技術やリソースを活用すればガンダムとかにでてくるスペースコロニーがつくれるんじゃないかな~、って密かに思ってたんだ。で、数年前から社内のSNSに宇宙ビジネスの動向とかを発信してたら、宇宙好きが集まってきて。そして去年、宇宙ビジネス同好会をつくろうよ、って話になって、いつのまにか同好会の代表になってた(笑)。今は外部の講座で宇宙ビジネスの勉強とかもしてて、将来、本気で宇宙ビジネス立ち上げたいって思ってる。

小崎

志でかいな〜。僕も入社当時に描いていた夢があったんだけど、実はもう叶っちゃったんだよね。

増田

え〜、それって何?

小崎

歴史に残るような大規模なスタジアム建設に携わりたいっていうね。で、新国立競技場のプロジェクトで屋根をかけたことで、運よく実現済み。今は次なる目標を模索中です。いずれにせよ、将来、息子が社会人になってお酒を酌み交わした時、「お父さんがやっている仕事ってすげーんだな」と言われるような仕事をしたい。

増田

私は二人みたいなスケールの大きな夢ではないけど、職場の中でなんでも知っていて、この人に聞いてみようと思ってもらえる存在になりたい。それと定年までずっと成長し続けることが目標。夢が小さくてトーンダウンしちゃうかな・・・。

小崎

そんなことないでしょ。実はね、60歳を過ぎたら、自分が採用した社員の部下になりたいとかも思ってる。それまでに、大きな戦力になる経験豊富なジジイになっていたい。そして、若手に有効に使ってもらいたい・・・もちろん老害なんて言われないようにね(笑)。

冨樫

いいね〜、中堅ならではの夢。・・・最後に今、この会社に入って良かったと思える点ってどこ?

小崎

同期を含めて、これまでに仕事を共にした社内外のメンバーとの出会い。そして、プロジェクトに携わる中で得られた、何事にも変えがたい経験の数々。この2つは当社に入社してなかったら得られなかった宝。

増田

私は入社1年目の時、上司から、「働く喜び」という文字とかわいいイラストが描かれたマッチ箱をいただいたことがあって。当時は忙しくて精神的にも余裕がなく、あまりピンとこなかったけど、ずっと頭には残っていて・・・。18年を経て、様々な経験・人脈を得る機会や、コロナ禍でも安心して働ける環境を会社から与えてもらい、今まさに感謝の思いと、「働く喜び」を感じているよ。

冨樫

約20年近く働いてきたけど、僕はこの会社を選んだことを一切後悔してない・・・という事実。それが全てかな。もちろん、たくさんの一喜一憂はあるけどね(笑)

小崎

長く働くことでしか見えてこないものってあると思うけど、それが少しでも応募者の皆さんに伝わってくれると嬉しいよね。これを読んでくれている皆さんが、この座談会を通じて日鉄エンジニアリングという会社に少しでも興味を持ってくれたら嬉しいです。

社風について