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お知らせ

2020年12月17日
日鉄エンジニアリング株式会社

【製品拡充】座屈拘束ブレース「アンボンドブレース®」(UBB)災害に強い強靭(レジリエント)なまちづくりを目指して

日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:石倭 行人、本社:東京都品川区、以下「当社」)は、地震発生時に優れた性能を発揮する座屈拘束ブレース「アンボンドブレース®※1(以下「UBB」)について、中心鋼材に用いる鋼種を3種類追加し、製品ラインナップの拡充による適用範囲の拡大を図りました。(9月18日付、日本建築センターによる評定を更新。)

UBBは、軸力を負担する中心鋼材(鋼板)をモルタルと鋼管(以下「座屈拘束材」)で拘束する座屈拘束ブレースです。中心鋼材とモルタルとの間には特殊な緩衝材(アンボンド材)が介在しており、座屈拘束材は軸力を負担しません。この組み合わせにより、引張・圧縮ともに同性状の安定した力学的特性を有する耐震ブレースや制振ダンパーとしての利用が可能です。また、主に建物の筋交い材として活用され、地震時の建物の揺れを低減するだけではなく、柱や梁材の損傷を抑制することも可能です。

今回追加となったのは、以下の製品(鋼種)となります。

種 別代表的な従来鋼種追加鋼種
耐震タイプSN400B、SN490BBT-HT385B、BT-HT440B-SP
制振タイプBT-LYP225SN490B-UBB※2

今回の製品ラインナップの拡充により、従来比約2倍の軸力(20,000kN)を発揮できる製品が可能となり、飛躍的に設計自由度が向上するため、大軸力が求められる超高層建物や大型物流施設などへの適用拡大が可能となります。

当社は、今後も鋼構造エンジニアリング力と鉄の知見を活かし、優れた性能を有する耐震・制振・免震装置の提供を通じ、SDGs(国連の持続可能な開発目標)にも合致する、災害に強い強靭(レジリエント)な社会・安心して住み続けられるまちづくりに貢献してまいります。

※1:「アンボンドブレース」は日鉄エンジアリング(株)の登録商標です。
※2:「SN490B-UBB」は、JIS G 3136に規定されるSN490Bの降伏点下限値を360N/mm2としたUBB専用鋼材(JIS規格品)です。

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【UBBの構成】

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【大軸力UBB試験風景】

【お問い合わせ先】

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