プロジェクトに資する調達力で
継続的な事業成長に貢献する
Will
プロジェクトに関わる人すべてに
利益をもたらす調達を実現する
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STORIES

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ストーリーズ
三方良しのプロジェクトが
本当の意味で会社を成長させる

調達の至上命題は、プロジェクト成功に資する“いいものをいかに安く”購入するかだ。しかし、それは最低条件。中道は、社内の各部署、顧客、メーカーなどプロジェクトに関わる人すべてにプラスになる仕事を実現することを自分に課している。

「例えば、お客様・メーカー様・当社のうち、いずれかにデメリットがあるようなプロジェクトでは、短期的にビジネスとして成立しても、長期的・継続的な事業拡大は見込めないでしょう。仮にそんなプロジェクトばかりだった場合、会社は安定的に成長しません」

日鉄エンジニアリングの調達部では、1年目から担当の製品の調達を任される。その調達に要する金額は数億円に上り、中道の采配がプロジェクトの収益に大きな影響をおよぼすことになる。中道は、担当品種の構造、価格構成、各メーカーの特徴等を学びながら、メーカーとの価格交渉、納期調整、さらには有望なメーカーの発掘などに奔走した。

「そこで痛感したのは、私たちがいかにメーカーさんに支えられているか。予算の厳しいプロジェクトだったこともあり、難題とともに立ち向かってくれたメーカーさんの存在に、エンジニアリングとは社内外を巻き込んだチーム戦である事実を体感しました」

継続的な事業の発展は、信頼の置けるメーカーなしには望めない。

「コスト面だけでなく、技術面、納期面などあらゆる角度から、信頼できるメーカーと協業していきたいと思いますが、そのためには、メーカーを見定める力と、プロジェクトへの参画を推薦できる説得力が不可欠となります」

目指すのは、「あなたが言うなら」と信頼を寄せられるような人。主観的な決断に陥らないよう、常に巨視的かつ客観的な思考を持ち、顧客、メーカー、日鉄エンジニアリングすべてにB E S Tな道を拓き、プロジェクトに関わる人すべてがプラスとなる“三方良し”を実現できる人材を目指している。

「挑戦を恐れてはいけない」
それを実感できたプロジェクト
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EPISODE

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情熱
エピソード
プロジェクトには
携わる人々の情熱が帯びている

調達という仕事への理解が深まってきた頃、あるエネルギー開発プロジェクトの資材調達を任された中道は、意欲が高く価格競争力もあるメーカーA社の採用を提案した。しかし、プロジェクト側からは「従来から付き合いのあるB社を採用したい」との回答。中道は納得できなかった。「A社を採用するメリットは十分にあるはず」と。

「A社の採用が決まれば、B社に危機意識が芽生え、より良い提案へと繋がっていくことも考えられます。そうやって競争環境を整える観点から、プロジェクトチームの力を底上げしていくことも調達の大切なミッション。技術力や価格競争力だけ見ていては不十分とも言えます」

何より、社運をかけてプロジェクト参画を目指すA社の熱い想いに触れる中で芽生えた「彼らと仕事がしたい」という想いが、彼女を突き動かした。中道は、設計部門と打ち合わせを重ねながら、各社が提示するプランの違いや発注条件の洗い出しなど、情報を精査した上で再度、プロジェクトチームに本格検討を打診。しかし、検討を重ねたものの、最終的にある制約でA社を採用できないことがわかり、中道のトライはそこで潰えることとなった。

しかし、このプロジェクトを通して中道が掴んだものは大きい。

「前向きに考えれば、検討や調査を重ねたことで得られた知識や経験は財産。今後、調達という仕事をしていく中できっと役に立ってくれるはずです。さらに、A社をはじめ、プロジェクトマネージャーや設計担当者など、私の仕事は社内外の情熱に囲まれた素晴らしい環境下にあることを再認識できました。そして、その想いが伝播し、プロジェクトに熱が帯びていく醍醐味も知ることができました」

それは挑戦したからこそ得た果実。「挑戦することを恐れてはいけない」それが調達担当としての中道の矜持だ。

Q&A

仕事の魅力

自分が調達によってコストダウンした数字が、結果としてプロジェクトの収益に直結すること。逆に言えば、自分の失敗によって収益悪化が目に見えてしまうということでもありますが・・・。また、有望なメーカーを見つけて、ベンダーソースを拡充し、さらに採用にこぎ着けた時の達成感は、何物にも代え難いものがあります。

苦労すること

担当する品種が変わるたびに、一からその構造、価格構成、各メーカーの特徴を覚えなければならないこと。また、プロジェクトのスケジュールが決まっている中で、契約条件の交渉を進めていく必要があることにも苦労します。海外ベンダーとのやりとりでは言語的に意思の疎通がうまくいかないことがあるのが悩みのタネです。

会社のPRポイント

一番の魅力は「人」だと感じています。自分を刺激してくれる人や、身近に「自分もこうなりたい」と素直に憧れることのできる人たちがたくさんいる環境というのは、そうそうあるものではないと思います。ちなみに就職活動時、私の大学院での研究内容に一番興味を持ってくれたのも当社で、すごく嬉しかったことを覚えています。

メッセージ

就職活動は人生の中で一番と言えるほど、多彩な選択肢が広がっている機会。その中からたった一つを、確信を持って選び取ることは容易ではないと思いますが、視野を広く持って、「あの時この会社を選んで良かった」と思えるような選択をしてほしいです。そしてそれが日鉄エンジニアリングであれば、一社員としてとても嬉しいです。

Yuki Nakamichi
中道 有紀
調達センター プラント調達部
機電調達部
2018年入社
文学研究科史学専攻(東洋史学コース)修了