持続可能な社会形成の一端を担いたい
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すべての生活者に関わるような仕事がしたい。その想いを果たすため、奥貫が選択したのはエネルギー分野だった。
「現代社会における人々の営みは、エネルギーなしに立ち行きません。しかし、日本はその資源を海外に依存しているのが現状です。日本のエネルギー自給率の向上のため、プラントエンジニアリングを通じて風力や太陽光などの再生可能エネルギーを推進し、持続可能な社会形成の一端を担いたい・・・そんな想いを胸に当社へ入社しました」
入社後のファーストキャリアとして法務を選んだことにも奥貫なりの意味がある。プラントエンジニアリングは、一つのプロジェクトの受注金額が大規模なものばかりで、受注から完成まで数年を要することも珍しくない。その間、プロジェクトに関わる関係者は社内外を問わず多岐にわたり、工事作業者も数千人規模になる。そんなプロジェクトの成否を決める重要な鍵の一つが、想定されるあらゆるリスクを洗い出しながら対応策を講じ、お客様との契約交渉をまとめていく法務の仕事。そこでプラントエンジニアリングの本質を包括的に学びたい・・・奥貫はそう考えた。
「ゆくゆくは、契約をはじめとする法務関係に熟知した営業担当者として、お客様と寄り添いながら再生可能エネルギープロジェクトを組成したいと考えています。そして、受注から完成まで責任を持って進捗していきたいです」
奥貫は現在、自分が携わりたいと願っていた洋上風力発電プロジェクトの建設にかかる契約交渉を担っている。
「目下の課題は、法務の視点からプロジェクトを俯瞰的に把握し、社内外の関係者が円滑に仕事に臨めるようバックアップしていくこと。数多くのステークホルダーをモチベートし、チームビルディングしていく経験は、営業はもちろん当社のどの部門でも力になると思います」

前例のない契約交渉に挑む
EPISODE
エピソード


洋上風力発電プロジェクトの契約交渉がスタートしたのは、入社2年目。それまで先輩や上司の指示を仰ぎながら業務に取り組んでいた奥貫にとって、初めて主体的に関わる大規模なプロジェクト。不安もあったが、巡ってきたチャンスに胸を高鳴らせた。しかし、その不安は的中する。
「当社として国内での洋上風力発電プロジェクトの前例はなく、競合他社による先行案件もほぼゼロ。参考事例がない中、契約の前提となるリスク検討を進めていくのは極めて困難でした」
技術者からのヒアリングや類似案件の実例などを参考に、一からリスクを洗い出しその対応策も考える。しかし、「これで全部なのか」「本当に足りているのか」と、どこまでも確信が持てなかった。そんな奥貫を救ったのは上司のサジェスチョンだった。
「表向きは違う案件でも、見方や角度を変えると、共通点が見えてくる。そこが糸口だよ」
「・・・私はそれまで新しい案件という視点でしかリスクを見てなかったんです。別案件の類似点を精査することでも、潜在するリスクが可視化できる・・・腑に落ちましたね」
検討を重ね、会社が望む商務条件を盛り込んだ契約書が完成し、いよいよお客様との長い契約交渉が始まった。そして、ついに奥貫が表立って交渉する機会が訪れた。そこでも上司の存在が力となった。
「それまで間近でみてきた上司の交渉術や理論武装、綿密な準備など、スキル面から心構えまでしっかりと参考にさせていただいたので、交渉は想像以上にスムーズでした」
そんな手応えを得られたとはいえ、交渉はまだまだ道半ば。大規模なプロジェクトほど、契約交渉は亀の歩みとなり、手堅く着実に進めていくことが肝要となるのだ。人の成長も契約と同じ・・・一歩一歩地道に根気強く取り組んだ先に結果がついてくる。そんな確信を得た奥貫のチャレンジもまた、道半ばだ。
Q&A
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メッセージ

法務・契約室
2018年入社
政治経済学部経済学科卒