日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:石倭行人、東京都品川区、以下「当社」)は、このたび日射負荷計算ツール「CAMELS」(以下「本ツール」)※をGPLライセンスにてオープンソースとして公開しましたので、お知らせいたします。
地球温暖化による気象変動は、過去100年間で年平均気温が約1.4度上昇したとの報告があります(文部科学省気象庁「日本の気象変動2025」)。2021年には、地球温暖化対策推進法に基づいて、2030年度に温室効果ガス排出量を2013年度比で46%削減し、2050年度には排出量ゼロを目指すことが表明され、各業界ではこの実現に向け、対策が進められています。
建築設計における地球温暖化対策は省エネルギーへの取り組みが一般的ですが、特に建物の一次エネルギー消費削減が重要視されています。オフィスビルでは、一次エネルギーの約6割が空調設備の運転によるものであり、外部からの日射負荷低減がその抑制につながるため、日射負荷や建物内の熱負荷を適切に把握することが必要となります。
当社は、工学院大学の富樫英介先生が開発された「POPOLO」(熱・光・空気環境シミュレーションのオープンソースソフトウェア)を基盤とし、建物形状や仕上げ、室内熱負荷などのデータを入力することで非定常計算を支援する日射負荷計算ツール「CAMELS」を、合同会社髙木秀太事務所と共同で開発しました。
本ツールは、建築設計における日射負荷計算の精度向上と省エネルギー設計の高度化をサポートするものであり、「地球温暖化ガス排出量ゼロ」実現の一助となるものと位置付けています。「POPOLO」がオープンソース化されたソフトウエアであったこともあり、このたび、本ツールもオープンソースとして広く社会に公開することとしました。オープンソース化することで、業界での活用や更なるブラッシュアップを促進し、地球温暖化の抑止に貢献できるツールとして成長することを期待しています。
掲載先:https://github.com/NipponSteelEngineering-ArchDesign/CAMELS-TOOLS/
当社は、今後も建設業界ならびに持続可能な社会の発展に貢献してまいります。
- ※ “CAMELS”は、“Computer Aided Meteorological Emission Load of Sola”の頭文字をとるとともに、ラクダは酷暑地でも、日射による背中からの熱の流入を背中のコブで妨ぎつつ、背中以外の体表からの放熱を促す点から選択しました。
【お問い合わせ先】
サステナビリティ・広報部 広報室
URL:https://www.eng.nipponsteel.com/enquete/all/
