NS-SSB®(球面式すべり支承)
振り子の原理を活かし、地震などの揺れ・エネルギーを大きくゆっくりと吸収(長周期化)する、高性能な鉄の免震装置です
建築物に免震部材が採用されて約30年、従来の免震支承には様々な課題が指摘されています。供用期間中の積載荷重の増減や素材の経年変化により免震層の周期が変化すること、長周期化を図るには数種類の免震部材の混用が避けられないこと、さらには長周期地震動への対応が容易でないことなどです。
それらの解決策として開発したのが「NS-SSB®」です。当社が熟知する鉄の技術を活かし、厚鋼板を球面加工した上部・下部コンケイブプレートにステンレス製のすべり板を一体化。その間に配置したすべり材を貼付けたスライダーが振り子のように移動することで、地震エネルギーを吸収しながら建物を元の位置に回復します。
免震層の固有周期が建物自体の重量や積載荷重等の影響を受けない特長を有しており、大型の物流倉庫や、従来の免震システムでは効果を発揮し難い鉄骨造低層事務所、体育館の屋根、RC造低層住宅等の軽量な建物などにおいても免震化を実現しやすい商品です。構造設計者の高度化するニーズに応え、大切な命と建物を守ります。
この製品の詳細は「日鉄エンジニアリングの鋼構造技術」サイトを参照下さい。