NS-SSB

どのような働きをするのですか?
地震時に球面状のすべり面に沿って、水平移動しながら摩擦力で地震エネルギーを吸収します。免震機能に必要な支持・減衰・復元・絶縁機能を併せ持ちます。
どのような建物に効果的ですか?
建物の重量に関係なく免震効果を発揮するため、大規模建物から小中規模建物まで適用可能です。
例えば、軽量の木造、低層鉄骨造や建物重量に変化がある物流施設や多雪地域の建物など。
将来交換する必要がありますか、取り換えは想定されていますか?
地震の揺れに対して十分な繰り返し耐久性を備えており、基本的に建物共用期間中の取り換えは不要です。主要構成部材が「鉄」でできているため経年劣化しにくく半永久的にお使いいただけます。
標準部材図はありますか?
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寒冷地での使用は可能ですか?
適用可能です。
他の免震装置との併用は可能ですか?
鉛直変形に追従が可能であれば、併用可能です(鋼製UDやオイルダンパーとの併用実績あり)。
SSBは水平変形とともに曲率に沿って鉛直変位が生じます。
詳しくはNS-SSB技術資料版カタログの【水平変形鉛直変形量】をご参照下さい。
中間層免震に使用はできますか?
適用可能です。3時間耐火認定を取得しており、耐火被覆材の納まりもコンパクトです。
杭頭免震に使用はできますか?
適用可能です。
木造に使用はできますか?
適用可能です。軽量建物にも免震効果を発揮します。
引抜が発生するへの使用は可能ですか?
下記条件を満たす範囲において浮き上がりを許容することとしています。詳しくはお問合せ下さい。
・水平荷重だけでは浮き上がりは生じない。
・鉛直振動を考慮した離間量を3mm以下とし、スライダーの空走は最大100mm程度に抑える。
・着座時の衝撃荷重は基準面圧の2倍程度とする。
浸水しても使用できますか?
一般的に免震層、免震装置は浸水させないこととされており、NS-SSBも同様です。
浸水対策、浸水時の性能に及ぼす影響についてはお問合せ下さい。
メンテナンスは必要か、メンテナンス方法は?
日本免震構造協会の維持管理規準では、竣工時検査と毎年の通常点検(目視)、定期点検(目視と計測)、被災時の応急点検(目視)、詳細点検(計測含む)を行うことになっています。NS-SSBも設計時に「維持管理要領」を作成して点検を行うようお勧めしています。
詳しくはNS-SSB技術資料版カタログの【点検】をご参照下さい。
免震層の設計フローは?
STEP1 支持重量に応じたスライダー径の選定
STEP2 接線周期の選定(免震層の固有周期の設定)
STEP3 地震応答解析により応答性状と選定したNS-SSBの照査(中摩擦・低摩擦の割合設定)
STEP4 最大応答変位の照査
・水平性能と鉛直性能が分離して設計可能なため、トライアンドエラーを繰り返し行う必要がありません。
免震層の摩擦係数設定方法は?
・性能評定ルートの場合
中摩擦タイプ(μ0=0.043)と低摩擦タイプ(μ0=0.013)の負担支持荷重比率にて免震層全体の摩擦係数が決まります。応答変位、応答せん断力係数及び応答加速度の要求性能に応じた目標摩擦係数をご設定の上、NS-SSB割り付けをご調整下さい。
・告示免震の場合
設計条件である負担せん断力係数0.03以上に準じ、免震層全体にて中摩擦タイプ(μ0=0.043)が配置されること。
詳しくはNS-SSB技術資料版カタログの【NS-SSBの設計パターン】をご参照ください。
錆は生じないか?
装置における防錆対策を施しております。
取付方法は?
基本的には他の免震装置と同手順です。
詳しくはNS-SSB技術資料版カタログの【施工手順(例)】をご参照ください。
「縦揺れ」にも対応していますか?
一般的に免震装置は「縦揺れ」を想定しておらず、NS-SSBも同様です。建物内での家具の転倒等は、縦揺れよりも横揺れによる影響が大きく、免震装置はその横揺れを大幅に低減します。
ベースプレートや取付部の設計はどのように行うのですか?
詳しくはNS-SSB技術資料版カタログの【接合部の設計】【免震層取り合い(例)】をご参照下さい。
本サイトのWeb会員にご登録いただきますと、接合部設計マニュアルなどをダウンロードいただけます。
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同じような装置のメーカーはありますか?
海外では欧米を中心に、NS-SSBのような振り子の原理を利用した免震装置(球面すべり支承)は一般的であり空港や病院といった重要な施設をはじめオフィスビルほか様々な建物で多数採用されています。日本では免震構造の始まりがゴム系支承であった歴史背景からゴム系支承が一般的で球面すべり支承を取り扱うメーカーは少ないです。また、当社製品と同等の面圧60MPa、最大支持力約17000kNの鉛直性能を保有する球面すべり支承は国内他メーカーにありません。

免震NSUダンパー

どのような働きをするのですか?
鋼材が塑性化する際に、地震エネルギーを吸収します。
どのような建物に効果的ですか?
どのような建物にも適用可能です。ただし、戸建住宅などの軽量な建物には不向きです。
標準部材図はありますか?
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鉛ダンパーや鉛プラグ入り積層ゴム支承など他装置との併用は可能ですか?
併用される部材を選ばず、多種多様な組み合わせで使用されています。中には、ダンパーとして鋼材ダンパーのみを使用している建物も存在します。各ダンパーの特徴を考慮の上お決めください。
速度依存性はありますか?
若干ありますが、他のダンパーに比べると小さいです。
寒冷地での使用は可能ですか?
適用可能です。
U型ダンパーの地震時の可動範囲はどの程度ですか?
ダンパーサイズによって可動範囲が決まっています。詳しくは、大臣認定資料、標準図にて記載しております。
地震後に変形は残りますか?
鋼材が塑性化する際に、地震エネルギーを吸収する機構から、残留変形が生じます。
ダンパーに方向性はありますか?
数本組み合わせた製品としては、方向性は小さいです。
現地へはどのように搬入されますか?
工場で養生されてトラックで搬入されます。製品の荷降ろしは附属のアイボルトなどを利用して行ないます。
取り替えの方法はどのように行われますか?
取付ボルトを外して、ダンパー材のみを交換できます。建物の上方向へのジャッキアップは必要ありませんが、水平変位がある場合は元の位置に戻す必要があります。
他の免震部材などと同じ建物で併用出来ますか?
併用される部材を選ばず、多種多様な組み合わせで使用されています。各免震部材の特徴を考慮の上、お決め下さい。
ダンパー機能に方向性はありますか?
全方位に対して、ほぼ同等の履歴特性を示します。
NSUD55R×3P、NSUD55R×4P、及びNSUD55R×6Pはある方向(0度)とそれに直行する方向(90度)に配置ください。
柱頭免震に使えますか?
ダンパー材である別置型は、耐火被覆が不要であり適用可能です。
浸水しても使用できますか?
一般的に免震層、免震装置は浸水させないこととされており、NSUダンパーも同様です。
浸水時に性能に及ぼす影響については、金属部品の構成であるためエネルギー吸収能力に直接的な影響はありませんが早期に錆が生じる可能性があります。
メンテナンスは必要か、メンテナンス方法は?
日本免震構造協会の維持管理規準では、竣工時検査と毎年の通常点検(目視)、定期点検(目視と計測)、被災時の応急点検(目視)、詳細点検(計測含む)を行うことになっています。NSUダンパーも設計時に「維持管理要領」を作成して点検を行うようお勧めしています。
一般社団法人日本免震構造協会「JSSI免震維持管理規準」にて鋼材ダンパーの記載がございますので参考下さい。
変形にともなう塗装剥離はありませんか?
追従性に優れた変性エポキシ樹脂塗料を標準塗装仕様としておりますが、地震による変形量によっては上塗りで剥離が生じる可能性があります。その際はタッチアップにて補修下さい。
地震後の製品調査などを依頼できますか?
正式な調査は、免震点検請負業者へご依頼下さい。
調査結果に応じてメーカー処置等が必要な場合、個別にご相談ください。
長周期振動などの性能確認試験結果はありますか?
長周期地震動による免震材料変化において任意評定を取得しております。
維持管理時の点検方法は?
免震点検請負業者へご依頼下さい。
竣工点検、1年点検はメーカーが行いますか?
免震点検請負業者へご依頼下さい。
将来交換する必要がありますか?
地震エネルギーを吸収し寿命に達しない限り、半永久的に使用可能です。交換の判断方法には、罫書き計測などから定量的に判断する方法や、外観目視により判断する方法などがあります。
ダンパーに残留変形が残っても問題ないか?
鋼材ダンパーは、鋼材が塑性化することで地震エネルギーを吸収する為、大地震後に変形が残ることがありますが、鋼材ダンパーは塑性化した後も、十分なエネルギー吸収能力を有していることを実験で確認しています。

アンボンドブレース

どのような働きをするのですか?
地震時に芯材が塑性化することで地震エネルギーを吸収し、建物の揺れを短時間で小さくします。
どのような建物に効果的ですか?
どのような建物でも適用可能です。芯材、鋼管でラインナップが多数あり、中小規模から大規模まで建物に適した耐震又は制振効果を発揮します。
将来交換する必要がありますか、取り換えは想定されていますか?
原則、メンテナンスは不要です。交換の要否は疲労損傷度・累積塑性変形倍率等の指標に基づき判断する事になります。但し、これらの指標を計算するためにはモニタリングツールの実測結果や時刻歴応答解析の結果が必要となります。
標準部材図はありますか?
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寒冷地での使用は可能ですか?
適用可能です。
「制振」は「制震」では?
地震による建物の振れを制御するという意味で「制振」としています。ただし、この分野では「制震」も使われますし、免震とあわせると「免制震」が一般的のようです。
アンボンドブレースとはどういう意味ですか?
アンボンド材を用いた座屈拘束ブレースという意味です。
建築センターの構造評定は必要ですか?
座屈拘束部材としての建築センター評定を取得しているため、個別評定は不要です。
設計用データは入手できますか?
所定のお問合せを頂いて、データを提供しています。
鉄骨に対して、ボルト接合の他に現場溶接接合も可能ですか?
可能です。
価格は?
プロジェクト毎に見積りを提出しています。
見積範囲は?
アンボンドブレース本体とスプライスプレートです。通常、本締めボルトは含みません。
納期は?
鋼材の調達期間と製作期間が必要です。初回納入分については、鋼材の種類によりますが、調達期間は1~4ヶ月、製作期間は1ヶ月、合わせて納期は2~5ヶ月程度です。その後の納期・工程は協議によります。
製作はどこで行なわれますか?
全国数ヶ所の指定工場で製作します。
現地へはどのように搬入されますか?
トラック輸送で、現場車上渡しです。荷降ろしは吊ピースなどを利用して行ないます。
耐震補強に使えますか?
新築と同様に使えます。
土木分野に使えますか?
橋梁などに使えます。特に、アーチ橋、トラス橋などに最適と思われます。
アンボンドブレースは何回の地震に耐えることが出来ますか?
地震時に生じる軸歪と発生回数によって決まります。
アンボンドブレースの座屈長さはどこをとればいいでしょうか?
フェース長(面間長さ)を用いる事が一般的です。
アンボンドブレースはカタログに記載されている座屈長さを超える場合は設計できないのですか?
評定の適用範囲を逸脱しない範囲で部材設計は可能です。
アンボンドブレースの部材長はどのくらいまで対応できますか?
通常は芯材の鋼板長さ、建設地までの輸送制限などで13m程が限度となります。特例として、国内案件の最長実績は芯材長さで20mです。
アンボンドブレースの地震時健全性を評価できるモニタリング手法がありますか?
塑性化部の軸歪がモニタリング出来れば疲労損傷度(D値)を計算する事は可能です。
見積りには、どんな項目を連絡すれば良いですか?
見積時にはUBBの製品記号(例えば、UB400-054-1等)をご指示ください。座屈拘束鋼管の断面算定が必要な場合はフェース長等の長さ条件をご指示ください。もしくは、UBBが配置される構面のスパン、階高、柱・梁断面をご指示いただければ当社にて座屈拘束鋼管を選定して御見積致します。

NS Steel Panel®️

どのような働きをするのですか?
地震時に鋼板が塑性化することによって、地震エネルギ―を吸収します。鋼板を角形鋼管によって補剛し全体座屈を防いでいます。
どのような建物に効果的ですか?
どのような建物にも適用可能で、耐震又は制振効果を発揮します。間柱型であるため、耐震補強など既存建物にて配置制約(開口位置への配慮が必要など)がある場合に適しています。
将来交換する必要がありますか、取り換えは想定されていますか?
原則、メンテナンスは不要です。交換の要否は疲労損傷度・累積塑性変形倍率等の指標に基づき判断する事になります。但し、これらの指標を計算するためにはモニタリングツールの実測結果や時刻歴応答解析の結果が必要となります。
標準部材図はありますか?
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