製作エンジニアリング
高度な加工技術と厳格な生産管理
複雑な三次元構造物においても、3次元CADを駆使して鋼構造技術に裏打ちされた最適ディテールをご提案します。高い精度で組み上げる加工技術に、最新鋭溶接ロボットと熟練工を組み合わせることで、設計者様の高度な要求に確実に答える、高品質な製品を、リーズナブルに提供します。
工作図
特殊鉄構の工作図を作成するためには、材料調達から現場施工に至る全工程において、納まりや施工性、品質管理手法等を考慮した検討が必要となります。弊社では、現在までに蓄積してきた特殊鉄構の実績に基づくノウハウと、BIM(Building Information Modeling)等に代表される新たなデジタルツールの導入等により、手戻りが少なく完成度の高い工作図の作成を実施しています。案件特性によって作成手順は異なりますが、基本的には3Dモデルを作成し、2Dの設計図からは読み取りにくい課題を抽出して、設計者様、監理者様、施工者様との打ち合わせの中で解決策を提案していきます。
特殊鋼材利用
超高強度鋼、高降伏点鋼、鋳鋼等の特殊材料を利用する場合は、鋼材性能・溶接性能等を十分把握して取り扱うことが品質確保の上で重要になります。
当社では、80K級鋼やSA材など様々な鋼材の確性試験や溶接性能試験、また予熱温度設定のためのy型溶接割れ試験など、数多くの実績に裏付けられた技術を保有しています。
溶接性能試験状況
大組立
三次元構造物など、部材構成が複雑な場合、高い製作精度を確保することが重要であり、製作工場での大組立による精度確認は“現場での精度確保のために”有効な手段の一つです。
当社では大規模な三次元構造物の大組立に関して、数多くの実績に裏付けられたノウハウを保有しています。
大組立
接合部加工(鋳鋼品、鍛造品、機械加工品、鋼管分岐継手)
特殊鉄構の接合部には鋳鋼品、鍛造品、機械加工品等の特殊鋼製品が使用される場合が多く、当社では加工性を考慮した形状決定から、加工方法の立案・実行まで品質を確保する上で重要な一連の作業を、一貫して実施する技術を保有しています。
また鋼管同士の継手は、加工難易度の高い分岐継手が用いられ、当社では大径・肉厚の鋼管も含め、数多くの実績に裏付けられた技術を保有しています。
接合部模型
鋳鋼品
鋼管分岐継手
防錆(重防食塗装、めっき、溶射等)
特殊鉄構は屋外に露出するケースが多く、鋼の弱点である“錆び”を如何に防ぐのかが重要な検討事項となります。
当社は重防食塗装やめっき、溶射等の豊富な実績と試験等から得た知見を基に、ポイントを抑えた施工管理を実施します。
なお、防食仕様に合わせて適切なディテールを選択することが非常に重要なため、工作図作成段階で十分な検討を実施します。
素地調整(ブラスト)
工場溶射