特殊鉄構
様々なニーズに応える、意匠性の高い鉄骨構造
特殊鉄構のエンジニアリング・ソリューション
建築物の“骨格”となる鉄骨には、柱と梁が直角に交わるラーメン構造（ブレースがある場合はブレース構造）が採用されることが多く、当社ではこれらを「一般鉄骨」と呼んでいます。
一方で、意匠性に富んだ建築物には構造躯体たる鉄骨そのものをデザイン性の富んだものとすることが多く、当社ではこのような鉄骨を「特殊鉄構」と呼んでいます。
特殊鉄構の特徴としては、3次元的な線形や複雑な接合部、特殊な加工や施工が挙げられます。
当社はこれらの特殊鉄構の設計から施工までの豊富な実績とノウハウを有しており、全工程においてお客様にエンジニアリング・ソリューションをご提供いたします。
私たちは、新日本製鉄時代から建築業界における鋼構造の発展への貢献を標榜し、事業展開してきました。特殊鉄構プロジェクトで遭遇する「未知の世界」は私たちにとって大いなる挑戦と成長の機会であると共に、お客様と共に困難を乗り越え達成感を分かち合える至福の時でもあります。複雑な形状、特殊な材料、難易度の高い加工、実現が難しそうな施工等にお悩みの際にはぜひ私共にお声がけください。企画・構想段階から現場施工段階に至るまで全力でサポートさせて頂きます。
特殊鉄構に関する当社保有技術のご紹介
設計エンジニアリング
大規模三次元構造物の立体解析、テンション構造物の幾何学的非線形解析、鋳鋼や極厚部材を使った接合部のFEM解析、複雑な建方工程をシミュレーションする施工時解析等、最新の解析技術と鋼材技術、更には数ある鋼構造物の実績から得られるノウハウを組み合わせることで、最高のパフォーマンスを発揮します。
製作エンジニアリング
複雑な三次元構造物においては、部材集合部の“納まり”が複雑になります。当社ではこの“納まり”を確定するために、3次元CADを用いたディテール検討を実施します。この検討作業においては、これまでの豊富な特殊鉄構の実績を参照すると共に、試験体製作や施工性試験を通じて得られる知見を盛り込みます。
施工エンジニアリング
周辺環境や関連工事の状況に配慮した、最適な施工計画を立案します。地組ユニット単位や揚重機などを安全・工程・品質・コストに配慮して合理的に決定していきます。現場での地組と大型重機等を有機的に組み合わせた、コストミニマム且つ高品質な現場施工計画を立案します。施工中の鉄骨の三次元変位や歪をリアルタイムで計測するなどして、構造物の安全性に十分配慮しつつ、厳格な安全管理のもとでの現場施工を実施します。
特殊鉄構を活かした空間構造商品
撮影：酒井広司
木・鋼ハイブリッド構造®
温暖化問題の解決策として、国産木材の有効利用が望まれるなか、集成材（スギ・マツ）と鉄骨を組み合わせたハイブリッFド構造部材を開発。互いの長所を活かしつつ、短所を補い合い、温かみと潤いのある空間を創出します。